2024.5 デュオキャンプ

福島県天栄村 羽鳥湖畔オートキャンプ場


GWの帰省キャンプの続きです。

まずは妻の郷里の話しから。



秋田県の由来は7世紀の飛鳥時代、日本書紀にアギタとして登場する。
「我々はアギタの者だ」と当時蝦夷人と言われた人が語っていたそうだ。
※ちなみに秋田弁では今も秋田をアギタと発音する

さらに8世紀の奈良時代、当時の中央政権が各地の地名を決めていく際に、アキタ(秋田)という発音しやすい地名と漢字にしたらしい。

江戸時代に現在の秋田市辺りは久保田藩となったが、明治の廃藩置県にあたり、当時の久保田藩から3mにも及ぶ巻手紙の嘆願書が明治政府に送られ、
「古来からの秋田という地名こそがこの地には相応しい」という訴えが認められたそうである。

う〜ん、ドラマだなぁ…😆


キャンプから戻った翌日お墓参りをした後に、妻と秋田の千秋公園を散歩する。


山猫がサラリーマンの頃、営業中によくサボりに来た図書館も懐かしいので撮影(笑)。

秋田市内の日帰り温泉にも入り、懐かしく街を巡って来た。


そして3泊お世話になった両親に見送られて出発。

元気でやってますよ、と義理の息子は顔だけ見せれば娘の事も安心してくれるだろうと思っていたが、ふたりは最後まで満面の笑みで接してくれた。

これからのお墓の事や老後の事など有意義な話も出来てすっきりした帰省となったが、山猫の印象は総じて、
「秋田は豊かで優しいところだなぁ〜」という感じだった。

いっときは最も最初に消滅する県などとテレビで言われてしまっていたけれど、自然も食べ物も、そして人も豊かで優しい。
ここは東京なんかよりずっと価値があるのだ。



名残惜しいながらも秋田から埼玉へ向かう。

だがその前に今回の中継点、福島でキャンプだ。

GW最終日で予約が取れたのは羽鳥湖畔オートキャンプ場さん。

「やっとあたしのキャンプが始まる!」と言う妻のGWをノーキャンプで終わらす訳にはいかない。

今回はどうしてもレイクサイドでキャンプがしたくて予約したが、「湖が見えるキャンプ場」と謳っているだけあって、サイトは斜面に段々と造られ、どのサイトからも羽鳥湖を眺められるそうだ。

山猫夫婦のサイトはNo.39。

今はたっぷりと水量もあり、サイトからしっかりと湖を眺められた。


そしてついに我家のデュオキャンプのスタイルが決定。

コールマンツーリングドームST。
妻専用ソロテントだ(笑)。

今回の帰省に当たり、
「ふたりで行くなら2人用のテントを買うべきだ」と言う山猫に、
「それならあたし専用のソロテントがいい。2人用よりそのほうが気分が上がる」と妻。

なんだか少し寂しい気持ちになったのも事実だが🤣、持病を持ち非力になっている妻が「自分で設営もしてみたい」という気持ちを尊重しよう、と山猫は思った。



「STは俺が8年も使ってたソロテントだよ。ホントにそれ買うの?」と念押ししたが、妻が1ヶ月ほどかけて自分だけで選んだのがこのSTだった。



実際に張ってみると、カラーも変わったし特にイエローのロープがとても可愛い。
「やっぱりSTは良いな〜。ケチの付けどころがない」と山猫も改めて大絶賛だ。

妻専用って…なんだかシャア専用みたいな感じだが笑



ということで、山猫夫婦の新デュオスタイルはソロテント×2+リビングで決定(サイト内別居スタイルとも言うのか!?)。

昨年から長々と検討してきた夫婦キャンプのスタイルがようやく決着である。

「ソロテントを買ったからには設営も撤収も自分でやってもらわないとね」というスパルタ指導で、妻の設営完了のビールはきっといつもと違う旨さとなった筈だ。




新幕初張りでテンションMax状態のまま湖をながめながら乾杯。

「たまらんな〜 ここは俺の中でNo.1かも」と山猫も大満足のレイクサイドキャンプとなった。



チェアとテーブルを抱えて湖畔まで降り、ここでも乾杯。

30℃近くまで気温が上がったこの日、心地よく吹く風が陽射しで火照る身体を冷やしてくれる。




夕方まで風が強い予報だったので、少しでも風よけになればと思いDDターブ3×3も設営。

大きなヘキサも持って来ていたが、このキャンプ場の区画サイトは7×8m程度と決して広くはなく(電源サイトは少し広いようです)、小型のDDタープでギリギリの設営だ。

この中に車と幕をレイアウトしなければならないという点が、このキャンプ場の唯一のネックかも知れない。




満サイトのこの日、ずっと検討していたゼインアーツのゼクーとサバティカルのモーニンググローリーを張っている方も見かけた。

それらの幕はやっぱりめちゃくちゃ素敵だったけれど、現物を見るとかなりの大きさで、ここのサイトサイズだとおそらく設営には悩まされただろう(山猫のスキルでは)。



その意味で、ソロテント×2+ミニタープという選択は、その自由度やコンパクト性から、サイトを選ばない万能な装備であると言える(2024年5月時点暫定)。
※もちろん夫としてはちょっと複雑だけど…😅



秋田で買ってきた十和田ワインをブロッコリーのアーリオ・オーリオとマリアージュ。

ぶどうジュースのような味わいでこちらもgood。


湖畔のブルーモーメント。



トイレに行くたびに湖に見入ってしまう。


さらに妻専用ランタンがデビュー。

ベアボーンズビーコンライトのオリーブドラブ。
テントの色に合わせての購入だそうだ。

独特の形状でテーブルランタンとして置くと光の模様が出る(美しい…)。



何よりもビーコンの光量は最大220lmで、メインランタンとしても十分なほどにリビングを照らしてくれる。


芯を変えて先端を切りそろえたデイツの光量と比べると一目瞭然だ。(デイツ復活)

もちろんオイルランタンの雰囲気は山猫も嫌いではない。
だがどちらかというと合理的な物を好む山猫的には、ビーコンひとつあれば光量も雰囲気も楽しめるのではないか、とさえ思う。

「ビーコン良いなぁ〜ソロの時は貸してくれよ」と妻に頼んでみたが、
「ボンちゃんはあたしのもの。それは出来ません」ときっぱり拒絶された(なぜだ…🤣)。



海鮮串から牛モモステーキまで十和田ワインで頂き、締めは海老と肉の焼売を生酒「秋田晴れ」で。

デザートには管理棟で売っていたチョコモナカジャンボでフィニッシュだ。

ここの管理棟は21:00まで開けてくれていて、売店には何でも揃う高規格。
久々にオリジナルシェラをひとつ買わせてもらった。

本当に良いところを見つけてしまった。



サイト内別居スタイルで無事に朝を迎える。







朝も焚火をおこし、しっかりと米を炊く朝食。

とことん山の話しを聞いていたのかどうか、妻がここでもしじみのインスタント味噌汁を用意してくれたが、やはり染みた(マイブームの予感)。




朝食の後、
「はぁ…今から撤収かぁ…」と面倒臭そうに妻がため息をついていたが、山猫には分かっていた。

彼女は言ってみたかっただけなのだ(やってみたかったくせに笑)。

そしてもちろん、妻は撤収までしっかりやり切った。


帰路に宇都宮まで寄り道して、めんめんというお店で餃子とラーメンを頂いた。
これで帰省の旅のイベントもすべて終了だ。

今回のGWは一切の仕事を断り、久々に1週間の休みを貰った。
贅沢な話だが、山猫は山猫なりにここまで頑張ってきたし、どうしても秋田に行きたかったのだ。
バチは当たらないだろう。

さらにエクストレイルの初遠征となり、この旅の平均燃費は14.7km/l。
瞬間最高燃費は17.8km/lを記録した。


そんなすべてが思い通りに、いや予想以上にうまくいった2024年のGWキャンプもこれにて終了である。


おわり…