2019.10月
栃木県日光市 菖蒲ヶ浜キャンプ場
ソロキャンプ


何年か前からずっと気になっていたキャンプ場に、またひとつ行く事ができました。

山猫の"日本巡りキャンプ"シリーズ、栃木県日光編です。



栃木県と言えば那須と日光だな、と個人的に思った。どこまでも個人的に。

まず那須については子供の頃から何度も訪れているし、キャンプでも鳥野目河川公園、コミュニティガーデン那須倶楽部さんなど、ファミリーキャンプで既にお世話になった。

満足である。ミッションクリアである。


日光についても小学校の修学旅行辺りからやはり何度も訪れている。東照宮も華厳の滝も何度も行っている筈だ。

だがキャンプはまだしていない。
それはいけない。心残りになるw

という事で、山猫の"日本巡りキャンプ"第3段として選択したのは日光。
その中でもずっと気になっていたキャンプ場、中禅寺湖 菖蒲ヶ浜キャンプ場さんを選択した。




このキャンプ場は山猫がキャンプを初めて間もない頃に、妻のお友達から教えてもらった。

妻が埼玉に来て初めてできた友人であり、ありがたいことに今もとても仲良くしてもらっている。
ママ友さんの関係に留まらず、子供が成長した後も友人として長くつきあえる人と妻が知り会えた事は、とても素敵なことだ。

そんなお友達から「いいところだよ」と聞いて以来、いつか行ってみようと思っていたキャンプ場なのである。




なかなか行けなかったのは、今や大人気のキャンプ場で、果たしてのんびりとしたキャンプができるのかどうかという不安。

そしてもうひとつは、駐車場から荷物を運ばなければならないという点だ。

そんなキャンプ場に平日のソロで出撃である。


駐車場からキャンプ場に向かう道。

駐車場にはまだ十分に空きがあったが、それでも到着した午後2時前の時点でそれなりの台数が停まっていた。

平日でも貸し切りという訳にはいかない、やはり人気の場所だという事だろう。



歩くw

駐車場から中禅寺湖を左に見てこの道を進む。

中禅寺湖は素晴らしいが、キャンプ場が見えないので、荷物を担いで歩くこの距離は"果てしなく"感じる。



管理棟に到着。
駐車場からざっと200m前後の距離だろうか(適当)。

帰る時にお聞きした話だが、駐車場はもうひとつあり、合わせて100台入れるのだが、今は普通の週末でも満杯になるそうだ。
つまり毎週末に100組前後のキャンパーが訪れているという事になる。

さらに3連休などには近くの市営駐車場に停める方もいて、そこからはおよそ1.5kmほど歩くことになるらしい。


「いっぱいで入場を断ることはないんですか?」とお聞きしてみると、
「駐車場の説明をして、場内を見て決めてもらうことにしてるんですよ。もちろん諦めて帰る方もいます。お盆とかはすごい状態ですよ。でもうちが断らないのは、ソロの人とか登山の人もいるから。そういう人たちはテントだけ張りたいんですよ」と仰っていた。

料金体系はひとり¥1,200。だがタープを張ると¥1,620の追加、大型テント(3m以上)だとさらに¥1,620を追加という変わった仕組みだ。
普通のファミリーキャンプ装備だとかなりの金額になるのではないか。

つまりキャンプ場としては、登山や旅行の際の宿泊スペースを提供したいというコンセプトが強いのかも知れない。
料金を聞いて場内を自分で見て、キャンプをするかどうかを自分で決めて下さいという事のようだ。


とりあえず平日に来てみて良かった。

「タープは張りますか?」と聞かれたが、
「いえ、たぶん張りません」と山猫は応える。
山猫にはこの日、試したいことがあるのだ。

「では、今日はぜひ湖畔サイトに張って下さい」
そう管理人さんに言われ、場内に進んだ。




案内看板を見て、画像右下の管理棟から、山猫は左上の湖畔サイトまで向かった。

手前の湖畔サイトは、既にある程度埋まっていたのだ。



という事でこれくらい歩いたw

画像は設営場所から歩いてきた道を振り返った所で、管理棟からはざっと200m前後だろうか(再び適当)。
駐車場から合計すると400〜500m前後の結構な移動距離だ。

場内を見渡しながら歩いたが、印象としてはそれほど広大な敷地とは言えない。
ここに100組のキャンパーが入場したと想像してみるが、それは控えめに言っても快適なキャンプにはならないのではないか、と思われた。



それはともかく、ようやく荷物をおろす。


なんちゃってバックパック計画始動だ。

見様見真似で色々外付けしてみた。

この装備で外付けしているのが、マット•銀マット•ブルーシート•テント•ポール•焚火台•シェラカップ。
中にはシュラフ•バーナー•クッカー•テーブル•まな板•ランタン•ペグ•カトラリー•炭•着換えなどが入っている。


山猫が購入したのはビジョンピークスのヴォルケ50㍑ザック。(※ヒマラヤプライベートブランド)
きちんとした登山メーカーのものだと、このサイズのザックは2万円以上するものが多いが、このヴォルケは約¥5,000で売っていた。

ザックを選ぶ基準も色々見たが、山猫は本格的に登山を始めるわけではない。
今回のように、荷物を運ばなければならないキャンプ場で身軽に動きたいというのが最大の目的である。

つまり登山なら2〜3時間険しい道を歩く事を想定するのだろうが、山猫はせいぜい15分程度歩ければいいのだ。
本格的なものはいらない(その為に2万円も出せないw)。


それでもこのヴォルケは頑丈で、値段の安さもあまり感じない。きっと山猫はとてもいい買い物をしたのだ。うむ。

さらに、キャンプでひもじい思いはしたくないのでアルコールと食料は普通に持って行く。
よってソフトクーラーバックは手持ちだ。

これで管理棟で薪を買って、ひと束くらいは手持ちできる。
まとめると、背中にザック、片手にソフトクーラーバック、そして片手に薪という格好であり、山猫はこれをなんちゃってバックパックスタイルとした。

山猫は崖を登りに行くわけではないのだ。





思い切ってチェアは無しとしたが、それでもザックだけで20kg弱になる。

かなり重いw

軽量化•コンパクト化は今後の課題だ。
まずはペグだろうか。ペグだけで3kg近くある…


とりあえず以上を、山猫のミニマル装備とした。
ミニマルとは、できるだけ少ない荷物。快適さを損なわないぎりぎりの量と山猫は定義した。
つまり辛さや我慢などを感じないレベルだ。

モデルは言うまでもなくミニマリストの方たち。
引いていく生活は何よりもストレスを減らし、快適な生活を手に入れられると言う。

その意味で、必要最低限のミニマムとは違う。それでは禅の修行僧だ。
キャンプに来て、わざわざ辛い思いをするつもりはもちろんない。





だが、この試みは初めてである。

少し不安だったので、トートバッグにテーブル2つ、ミニグリル、火消壺、ガソリンランタン。それにヘキサタープとマスターチェアは一応持って来たw

山猫はこれらを"コンフォート装備"と呼ぶことにした。
どうしても辛い時はもうひと往復くらいすればいいし、実はキャンプ場で荷車を借りることだってできるのだ。


バックパックは、今回山猫が好きでやっているだけなのであ〜るw




バックパックキャンプをやる方が真っ先に削るのがチェアとハンマーだと見ていたので、ペグハンマーもない(コンフォート装備には入っているw)。

そして先人の言うとおり、そこら辺の石や薪でペグ打ちに困ることはなかった。




さあ、設営完了だ。
湖は美しく輝いている。

この日は10組前後のキャンパーさんが既にいらしたが、幸運にもなんとか湖畔のサイトに張ることができた。

果たして山猫は、コンフォート装備に手を出すことなく、ミニマル装備だけで快適なキャンプを過ごせるのだろうか。


つづく…