2016年12月3日〜4日
埼玉県嵐山町 嵐山渓谷月川荘キャンプ場
ソロキャンプ
久々のキャンプはまたまたソロ。
本格的な冬が来る前の暖かい週末、秋の名残を求めて月川荘さんに向かいました。
ふと気づくと、およそ3ヶ月もキャンプに行っていなかった。
前回のキャンプが8月の終わりだったから、今年の秋はまるまるノーキャンプだった事になる。
俺の秋を返してくれ!
そんな思いで選んだのは嵐山渓谷にある月川荘さん。
山猫の、こんなキャンプがしてみたい。
今回のテーマは紅葉の名残を観に行くキャンプに決定だ。
今回も橋を渡るバンガローゾーンに張らせてもらう。
装備はリビングシェルにコット。
本当に久々のキャンプになるので、自分だけの世界に浸ろうと決めて来た。
オープンタープにソロテントでは、やっぱり外から丸見えだし、たとえ見られていなくても人目が気になってしまう。
人があまりにも多かった時のためにシェルターを使おうという思惑だ。
Aフレーム?の差込向きなどで少し戸惑ったけれど、久しぶりのキャンプにも関わらず、リビングシェルの設営はあっというまに終わった。
やはりいい幕だ。うむ。
(似合っていないとか違和感があるとか、そういうご意見はお聞きする。お聞きするがいつものように華麗にスルーするw)
画像を見ると、まだ紅葉真っ盛りに見える。
でもこれは画像を弄っている(vivid)。
アメブロの機能なんだろうか。
そして実際の画像は、
これである。
報道されていることの98%は嘘であり、真実である残り2%についても、
「今日は桜が綺麗で、花見客がたくさん訪れました」という程度のどうでもいいニュースだけだという説を最近聴いた。
結局のところ、真実はそこにいた者にしか分からないのだ。
そう、紅葉は終わりかけている。
当たり前だ。もう12月なのだから。
それでも今年の秋を失っていた山猫にとって、この景色は最高の贈物である。
秋を取り戻すのだ。
12月に入っての月川荘さんの様子は、予想外の大盛況だった。
管理棟に向かう坂の手前の特設サイトにまでキャンパーさんが入っていたし、テントサイトはグループもいたのだろうか、ほぼスペースは埋まっており、8月のお盆休みに匹敵する程の車が駐車されていた。
オートサイトの方にも幕が見えたので、この感じだと何組かは入っていそうだ。
「すごい入ってますね。いつもは12月になると空いてきませんか?」と受付でオーナーさんにお聞きすると、
「お陰さまで」と微笑んでくれた。
紅葉シーズンで嵐山渓谷はまだ人気なのだろうか。
それとも月川荘さんが何らかの理由で急にメジャーになったのか。
だがよく考えたら、山猫がこのキャンプ場にお世話になったのはほとんど真冬の平日のソロキャンプだった。
人が居るはずがない。
もしかしたら山猫はとても失礼な事をオーナーさんに言ったのかも知れないし、そんなこともないのかも知れない。
その辺のところはよく分からないがいずれにしても、山猫の月川荘のイメージはかなり変わった。
「皆さん、荷物を運ぶのは苦手のようで、幸いまだ空いているはずですよ」と聞き、ダッシュでブルーシートを敷いて場所を確保したのがこのサイトだ。
バンガローゾーンの、しかも川沿いのサイト。
いつかここに張りたいと思っていた場所である。
これだけの人が入っているのにも関わらず、できればあそこに張りたいと思っていた場所だけがポツーンと空いていた。
たとえ完ソロだったとしても、山猫はこの場所に張っただろう。
月川荘に来て良かった…
さあ、3ヶ月振りのキャンプの開始である。
「やっぱりうめぇ…」
独りで呟いてしまう。
その間に買って来たアサリの砂抜きをしておく。
焚火をおこし、その上で炭もおこしておく。
この週末は暖かく、日中はTシャツでもいいんじゃないかと思える気温だったが、さすがに夜は冷えてくる。
そして冷えてきたところでダウンジャンバーを忘れたことに気づく。(この日が暖か過ぎたせいだ)
おまけに相棒の286Aを点火しようとするとマントルが粉々に消し飛んでいることを発見した。さらに予備のマントルも見当たらない。(3ヶ月もキャンプに行けなかったせいだ)
だがこれも、白ワインを持って来たつもりが赤ワインを持って来ていたため赤ワイン蒸しになっていて、スープは黒い…
またニンニクを忘れたため今ひとつコクがない。(でも致命的ではない。結果として)
炭火が落ち着くのを待ってから、弱火でじっくり仕上げる。
味付けは天然のオーストラリア産の粗塩だけだ。
山猫は最近、食塩を使わない。
ミネラルたっぷりの天然塩はそれほど高いものではないし、歯を磨けば口内はとても清潔に保たれるそうだ。
盛り塩にして玄関に置いておけば風水的に空間の浄化にだってなる。
素晴らしい。
ステーキからたまに油が落ちてジュワーっと小さな音を立てるのを聴きながら、赤ワインとアサリをしゃぶった。
焚火に張り付いて凌いでいたが、最後はシュラフを持ち出して来て羽織った。
気温は5℃前後だろうか。
ステーキの後はチーズやシャウエッセンでさらにワインをちびちびやる予定だったが、あまりの寒さに予定変更。
まだ21時だが寝ることにするw
たまたま同じ日にキャンプに出ているという友人からLINEが入る。
シェルターを張っている画像を送ると、
「オープンタープで焚火じゃないんですか?w」とすかさず突っ込みがくる。
「面倒だからタープはなしでオープンエアで焚火ですよ」と強がって返事を送った。
友人がファミリーでストーブを囲み、おそらく暖かい2ルームのリビングでキャンプをしている画像を眺めながら、
「ふっ…そちらは暖かそうじゃないか」と呟きながら、ちびちびとワインを飲んだ。
報道の98%は真実ではないのだ
(ええ、山猫は強がりを言いました(^_^;)
さあシェルターの中で寝よう…
シェルターの中でコットの上にシュラフの2枚重ねをセットする。
この日は氷点下までは下がらない予報だったので、
「今年の3月もこれで過ごしたんだ。いけるだろぅ」と軽く考えていた。
でも12月の空気はじんわりと重く、重ねたシュラフが少しでもはだけると、そこからゾクゾクとした冷気が容赦なく進入してきた。
いつもならソロ用のインナーテントの狭い空間のお陰で幕内の温度は落ち着いてくる。
だが広々としたシェルターの空気はまったく暖まる気配もなく、シングルウォールで空気断熱効果もない。
おまけにフルクローズしているとはいえ確実に隙間風が入り込み、中の空気を冷やし続けているようだ。
仕方なく幕内で508Aを起動。
こいつだけは山猫を裏切らない(と信じている)。
周りが一気に暖まるのを感じながら煙草を一本吸い、幕内の温度が落ち着いてから消灯・就寝。
ありがとう、508A。
※幕内での火器使用は一酸化炭素中毒の危険があり命に関わります。十分な注意と準備がない限り使用しないようにして下さい
「冬のキャンプを舐めてたな…」と思いながら起きたのは6:30だった。
そしてコットの横に置いていたスマホを見るとバッテリーは見事にエンプティだった。
きっと寒さで急速に減少したのだろう。
という事で、今回のキャンプの画像はこれで終わりだ。
それでも朝の嵐山渓谷の遊歩道の様子を残しておきたかったので、昨年の様子をリンクしておく。
紅葉は確かに終わりかけていたけれど、のんびりと30分ほど散歩して秋を取り戻すことができた気がする。
本格的な冬が来る前のソロキャンプ。
「冬にシェルターを使うならやっぱり暖房がないと駄目だな」
という結論だった。
そもそもシェルターがいくら囲まれた空間だとは言っても、所詮はビニールの布1枚なのだ。
それで冬の寒さを遮断できる訳ではない。当然だ。
ソロなら電源サイトはおそらく使わない。
だからツーリングドームがあれば良かったのだ。
外で焚火にあたりながら自然に包まれていればそれで十分気持ちいいし、風の強い時はテントの中で本を読んだり音楽を聴いたりしていればいい。
家族で行くならやはり電源サイトを借りよう。
焚火のリビングとテントの中のセラミックファンヒーターでだいたいの天候に対応はできる。
そして次回は何処かで、シェルターにセラミックファンヒーターを試してみたい。
寒い時期の父娘キャンプ用の幕として位置付けたリビングシェル。
娘がつきあってくれるうちに、なんとか出番を増やしたいのだ。
この広いシェルターをセラミックファンヒーターだけで暖められるのだろうか?
娘は凍えずに楽しい夜を過ごせるのだろうか?
やっぱり石油ストーブが欲しいかな、とちょっと思う。
だが、山猫のキャンプスタイルはやはり冬でも外に居る方を選ぶのだろう。
使うか使わないか分からないものを山猫は買わないし持って行かない。
キャンプは山猫の趣味なのだ。趣味で使うものには一切の妥協はしない。たぶん。。。
仕事をするように真剣に遊び、遊ぶように楽しく働く。
山猫の生き方だ…
注)もちろん今たまたま思いついて、言ってみたくなっちゃっただけだ。すみません(^_^;)
冬が来る前に、ざっと以上のようなことを考えて頭の中を整理し家路に向かった。
寒さの洗礼を受けた久々のキャンプだったが、良い予行演習になった夜だった。
今回もありがとう、月川荘さん。
おまけ
10年以上振りに会った友人たち。
まだそれほど老け込んだ者はなく、期待していたサプライズな笑いは無かった。
「俺たちももうすぐ50歳だろ。いつ誰が死んだっておかしくない歳だからさ。久しぶりに集まろうぜ」というのが幹事の趣旨だった。
そして、
「次に会うのが誰かの葬式じゃ嫌だから、また定期的にやろうぜ」
そう言いながら解散となった。
全国に散らばっている同級生たち。
皆それぞれに役職があったり、経営者だったりでいっぱしの大人だが、面影も性格もほとんど変わらない。
「変わらねえな〜」と笑いながらも、本当に久しぶりに「おまえ」と呼び合う仲間たちとの時間だった。
もし、このブログをたまたま読んでくださる若い方がいらしたとしたら、あなたの上司(偉そう?それとも頼れる?)は20代の頃からそういう人間だったのだと言わせてもらいたい。
すごい人は子供の頃からすごかったし、嫌な奴は産まれた時から嫌な奴だったのだw
人はたった何十年かの経験だけで簡単に変わるものじゃない。(かも知れない)
そして、
人はどこかで覚悟しなければならないんだ。
俺たちはそろそろ人生の坂を降り始めたのかも知れない。
だけどお互いに悔いのない人生を最後まで送ろう!(俺はキャンプにもっとたくさん行こう!)
帰りの電車で1人になった後、そんな事を考えた夜になった。
おわり…