2016.8月 ソロキャンプ
今回は冷凍のイカ。
朝は青空も見えるいい天気だった。
埼玉県嵐山町 学校橋河原
8月のある週末、妻の従姉妹たちがお子さんを連れて我家に遊びに来ると聞く。
「それじゃあ俺は、キャンプに行ってくるよ」と予定を立てた。
別に居てもいいんだよ、と妻は言ってくれたが、多分いない方が良いのだ。
彼女たちはおそらく、というか間違いなく山猫に会いに来るわけではない。山猫だってそれ位の事は分かる。
久々にゆっくりと女子会のお話しを楽しんでくれたらいいのだ。
雨=人はフィールドに出ない(もしくは少ない)
アウトドアシーズンには居場所がないソロキャンパーでも、雨の日ならのびのびとできるのではないか!?
そう考えて、最も近場の学校橋河原に決定。
※台風本番は週明け月曜日の予報でした
午後まで仕事をしてから出発で、到着は17時を回ってしまった。
でもこの季節なら、まだ日は高く、十分に明るい。
道中は台風接近特有の断続的な風雨に遭ったが、着いてみれば雨もやみ、落ち着いた天候になっていた。予報通りだ。
到着すると何故か、河原への進入は禁止になっていたので、今回も土手上に設営する。
台風が近いから増水を警戒したのかな?とこの時は思っていた。
さて、独りきりのキャンプを開始だ。
土手上にはツワモノのキャンパーさん達が3〜4組ほどいらっしゃった(皆さん、お好きですね〜(^^)だけで、思惑通り人は少なく静かな雰囲気だ。
ビールを呑みながら、マイテーブルにマイヤーズもセット完了。
この夏は、親戚家族と一緒のキャンプ、そして友人たちとのキャンプとグループキャンプが続いた。
もちろんどちらのキャンプも満足できた楽しいキャンプだったが、せっかくこんな機会を与えられたのだ。
今回のテーマは、
ひとり静かにBARで飲むキャンプ
ひとりふらっと焼鳥屋の暖簾をくぐるキャンプ
そんなイメージ。そして、
「いやぁ、女房に追い出されちゃってねぇ」などと、マスターに話しながら呑むのだ。
もちろんソロキャンプでの話し相手は286Aになるけれど。
シュゴー・・・
トワイライトゾーンの空。
「俺はファミリーキャンプの楽しさも知っている。気の合う友人たちとのグループキャンプの魅力もある程度分かったし、父子キャンプのしっぽりとした雰囲気も好きなんだ。そして、ソロキャンプも大好きなんだよ、知ってたかい?」と、286Aに話しかけてみる。
「もちろん。そして山猫さんは雨のキャンプも楽しめる、そうでしたよね、シュゴー…」
「そう、雨のキャンプも嫌いじゃない」
「・・・よく考えたら、山猫さんはとても豊かなキャンプライフを送っていますよね、シュゴー…」
「うん。たぶん俺はとても豊かで幸せな時間を過ごしてるんだ。後で振り返るときっとそう思う、みたいなね」
心の通じた道具たちとは会話ができるのだ(たぶん)
※もちろん声には出していませんm(_ _)m
そしてたぶん、酔っ払ったおっさんに必要なのは、しょうもない自慢話を黙って静かに聴いてくれる相手だけなのだ…
メニューは以上。
仕事をしてからの出発で、準備などできない。
これで十分だ。
周りに人も居ないので、人目を気にせず、気分が乗ったら気軽にテントを撮影したりもする。
真夏のアウトドアシーズンに、奇跡的な静かな夜だ(虫は多いけど…)。
マイヤーズコークを2杯も飲むと気絶しそうになったので、流れのまま就寝。
LEDランタンにまとわりついていた羽虫に気づかずそのままテントに持ち込んだ為、夜中に羽虫の襲撃を受けて目覚めたが…
ランタンを再点灯して虫を集めなおし、外に出したら落ち着いた(^_^;)
夏はさすがに草が伸びている。
でも河原の石は、昨年の増水からだいぶ日も経って、かなり平らにならされてきているように見えた。
そろそろコットなしでも寝られるかな、などと思いながら散策した。
せっかくなので、
「河原って、夜は入れなくなったんですか?」とお聞きしてみる。
「そうなんですよ。7月の末に警察から禁止とお達しがあったみたいでね。私らには詳しい事は教えてもらえなかったんですけど…楽しんでくれていた皆さんには残念ですよね〜」と話してくれた。
今は8〜17:00まで日帰りでの利用に限られるようだ。
残念です(>_<)
晩秋から真冬、そして春先までの人の少ない季節に、川のせせらぎを聴きながら広々と寛げるこの河原がとても気に入っていた。
しかもふっと思い立った時に来れる場所だった。
でも仕方ない。
既に決まった事を、今更山猫がどうこうできる筋合いもないし、そんな立場でもない。
今日もきっと、山猫の知らない所で、知らないうちに、色んな事が決められていくんだ
気持ちよく晴れた日曜日の河原には、続々と日帰りの方達が訪れていた。
灼熱になった気温の中、汗だくの撤収を終えてこのキャンプも終了。
「とりあえず俺に分かっているのは、今回のキャンプも、楽しく気持ちよくやらせてもらえたって事だよな」
帰りの車でそんな事を思いながら、山猫の夏もようやく、終わった。