だれもいない家昔住んでいた家にひとり。 そこは団地の一室で、真夜 中だった。 広さは、今住んでいる場所と似たようなものだ。 そこに住んでいた人たちがもう居ないことになんとなく気づいてはいる。しかしその人たちが戻ってくるのを少しだけ待っているような気がする。 窓からは隣の団地の棟が見える。そこに自分が居ることをあまり知られたくはないと思うのだが電灯をつけてみる。 電灯はとても暗くしか灯らない。 妙に安心している。