村上朝日堂 | ほうれん草とビール

ほうれん草とビール

日々のつれづれ、読んだ本、聴いた音

今度、村上春樹の新刊が出るらしいが長編ではない。残念。とはいえ、最近はあまりしっくりくる文章に出会えないので、この本を含め、他にも読んでいないエッセイなどがそこそこ残っているので幸せだ。この前は「村上朝日堂」を読んだ。昭和の終わり近くに日刊アルバイトニュースに連載されたコラムで、挿絵は安西水丸(少年カフカでもおなじみ)という最強?コンビ。今のようにこんなブログの素人文章が氾濫していない時代の「お金をもらって」書く文だ。こんなふざけた文でお金もらっていいのか?と思わないでもないが、よく見るとすべて完全に文庫2ページ以内にうまくまとめているのだ。疲れていて気晴らししたいけど長いストーリーを追いかけるのは面倒な人にはお勧めの一品だ。中には昭和後半の古きよき思い出が詰まっている。気づくとそれから20年たった新宿のカフェや映画館などを自分が追いかけている。本を読んでではなく、行った後で本を読むと出てくるのだ。もちろん当時のまま残っているものはない。