世界を飛び回る料理人がある日突然障害児ママに！？「キッチンから未来を変える」フードコーチ・ライフワークコーチ マーシャン祥子のノンフィクション
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先週は、旦那の誕生日でした。
もう長いこと、旦那にプレゼントに何をあげていいか分かりません。
趣向を凝らしたところで、あまり喜ばれたこともないので
最近はほとんど、チーズかチョコレート、お酒しかあげていません(笑
実際に彼は物欲がないし、欲しいものは欲しいタイミングで自分で買っているし、わざわざ欲しくない高価なものをプレゼントで買うこともないよね。
ってお互い思ってるのです。
味気ないかしら？笑
今年も結局piperのシャンパンをプレゼント。
近所の老舗フレンチレストランに家族でディナーに行きました。
エスカルゴに、カマンベールのフライに、ブイヤベースに鴨オレンジソース。
シャンパンがすすむすすむー。
よく心配されますが、最近うちの旦那は無職ではなくて、ちょこちょこ大学で教える仕事やコンサルの仕事などをとってきてフリーランス的に働いています。
その傍、仕事のパートナーとオンラインのビジネス講座を構築中です。
私は汗くさい料理の世界出身。
彼はMBAやPHDといったアカデミックな世界出身。
気づけばオンラインで似たようなことを仕事にしていて、お互い仕事の相談をしあったりアイディアを出しあったりしています。
昔は
シェフだから何もビジネスのことわかってない
とか
企業で働いたことないから、企業の世界のことわかってない
とかいちいち
刺すぞゴルァ！
的なコメントをしてくるので
仕事の話はほぼしなかったんです。
私もビジネスのことなんて全くわからず、ノリとパッションで出張料理やってたのも事実で。
痛いとこついてくるから猛烈にイラっとしたんだと思います。
(エスガルゴ=カタツムリに舌鼓)
でも、今のコーチとしてのビジネスを始めて1年くらいすると少しずつ向こうの態度が変わって来ました。
やりがいだけを追いかけて、旦那に子育てと家事を頼んでちょこっと稼いでいたのが、まずは家賃をまかなえるようになっていったからでしょう。
そう、男性って数字がお好き(笑
対等に仕事の話ができるようになりました。
誕生日のディナーで聞いてみたんです。
「旦那さんの収入を超えた時どうやって夫婦関係を保つんですか？ってよく聞かれるんだけどどう思う？」
「嬉しいし本当に誇りだよ。」
と即答。
無職になってしばらくは、働かなきゃ！という義務感やプレッシャーを感じていたそうですが
「別にフルタイムの仕事見つけなくていいよ。ちょこちょこ講師とかコンサル業とかとってくればいいじゃん。」
と私に言われて、憑き物が取れた感じがしたそうです。
旦那さんってだいたい
「俺が稼がなきゃ。俺が家計支えなきゃ。」
というプレッシャーを抱えてるものだと思うんです。もはやこれは動物的なものかもしれません。
私のビジネスが安定して旦那が失業してみも家計に大きな問題がないことがわかったことでそのプレッシャーから解放されたと言っていました。
実質旦那は50%くらいの感じで働いているので物理的に豊かな暮らしができるわけでもないですが、我が家は精神的にとても豊かな気持ちで毎日を送っています。
旦那も今は、自分がやりたいことにチャレンジする心の余裕があるし、すごく恵まれてると感じているらしいです。
その分家事や子供のことは以前より積極的にやってくれるし、無駄にストレス抱えて当たってきたりしないし(←超重要)
むしろフルタイムで忙しく働かれたり、単身赴任されたりするよりずっといいと私も感じています。
多分これで旦那が何もしてなかったら、私も蹴りたくなったり(笑)、旦那も自己肯定感が下がったりするのかもしれませんが
お互い好きなことができているなら
男だから稼ぎ頭じゃないと
とか
妻として支えられたい
とか
そういうのはどうでもよくなるのかもしれません。
あと私個人としては、26、7歳の頃フランスに住んでて、妻が稼ぎ頭っていう素敵なローモデルを見ていたから、抵抗もないのかも。
夫婦はこうあるべき、とか無いのです。
旦那さんが働きすぎだと、妻はワンオペで苦しかったり
共働きだと、忙しすぎて子供と過ごす時間が少なかったり
妻がパートタイムだとやりがいのある仕事に就けなかったり
妻が起業してうまくいくと離婚したり
今の社会のシステムって、皆どこかで無理しないと成り立たたない感じがしますよね。
他にもっと家族と仕事の調和の取れる働き方があっていいと思うんです。
妻が経済力を持つことは、旦那さんの自由にも繋がるし、その先には家事育児へのさらなる協力が待っているわけで。
悪循環を断ち切るひとつの手段としてのライフワークで自分で仕事する形を提案していけたらなと思っています。
私達夫婦は、家庭を優先しながらでもやりがいを感じながら収入を得られるという働き方を
子供達が大人になった時のスタンダードにしたいと考えています。
そのために出来ることを夫婦それぞれやっていきたい。
そして、雇われる以外の自由な働き方や好きな事を応援しあえる家族のあり方を子供達に見せられるパパとママでありたいと熱く語った旦那の誕生日でした。
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