『タモリカップクルージング2016 富山編(萩→若松)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12206566133.htmlからの続き。。。
結局、戸畑漁港での航海灯の修理は諦め早鞆の瀬戸の転流時間に合わせて出港、、、
若松港を出て関門海峡に入り、、、
台場鼻潮流信号所で早鞆の瀬戸の潮流を確認し、、、
関門海峡の景色を楽しみながら、、、
進みます。やっぱり夜より昼間がいいですね。。。
とても大きなタンカー、新造船かな?
ほぼ転流時間にぴったりに早鞆の瀬戸に到着し、、、
関門橋に当たりかけながら、、、
関門橋に引っかかりながら、、、
瀬戸内海側へ、、、
いずれまた。。。
ってか暑い!
転流からほんの30分後、、、
既に『2』ノットの潮流が、、、
『↑』流速上昇中で、、、
『E』東へ流れています。
つまり我が艇にとっては一応追い潮。。。
何故か最近シーバース見学にはまってる。。。
海外からのタンカーの乗員は最悪シーバースからシーバースの航海を何往復もして何か月も上陸しないんだとか。。。
なんとか明るいうちに姫島を通過して、、、
何とか船体が目視できる間に豊後水道と関門海峡方面を行き来する船舶の往来の激しいところを通過して、、、
トリコロールライトを付けレーダーを頼りに昇ってきた月に向かって進みます。。。
往路とは違って帰路は本当に月明かりに助けられています。
2016年7月23日、土曜日。
明るくなってきて釣島水道の逆潮に少し苦しめられつつ、、、
伊予北条港へ、、、
伊予北条港でお世話になっている業者さんと取引があるO社のTさんに取り外した中古の航海灯を手配してもらって備讃瀬戸航路の航行に備えることに。。。
で、お世話になっている業者さん経由でT/D艇のボースン経由O社のTさんということに何故かなったらしい。。。
どうやらO社のTさんとT/D艇のボースンが昔からの友達で、そこへお世話になっている業者さんが他の艇?でレースに行って知り合ったとか何とか。。。
そんな経路で航海灯が手配されたので当然ながらお世話になっている業者さんからもT/D艇のボースンからも、、、
『早く帰って来てや~!』
と、、、
え〰っ!のんびり帰りたいわ〰!
そういえばT/D艇の○○レースのメンバーが一人怪我をしてレースに乗れなくなったとメールが入っていたのでボースンに、、、
『一人減ったなら○○○を乗せるなら頑張って帰るわ〰。。。乗せないならのんびり帰るわ〰、本人は『乗りたかったけど返事が遅くなってメンバーがそろったそうで乗れないんです。』って言ってたぞ!せめて紅一点は必要やろ!!』
と言った30分後には本人に確認をして乗せることになったとか、、、しまったのんびり帰れなくなったぞ
てか、僕乗せずに○○○乗せればメンバーそろったんじゃないの
ということでO社のTさんとキャビンでのんびりコーヒーを飲んでから1時間もしないうちに伊予北条港を出港、、、
今度は向島と因島の間を通過すべくまた大崎上島と大三島の間を狙います。。。
おんや?
あんなところに橋が!!いつかね〰
最近は船折瀬戸の狭いところを時間をぴったり合わせて航行するより2時間ほど遠回りになるけど風景が楽しい島の間を通過するのが楽しいです。
これだけ走れば2~3時間って誤差ですよね
この橋は往路で通過した多々羅大橋。
この辺りは造船所が多く、、、
とてつもなく大きな今治造船所広島工場!
せっかくなので近づいてみます。。。
これは船尾のパーツ?
迫力満点
今どきは砲丸型のバルバスバウじゃなくて、けっこうずんぐりした形のバウなのね。。。
時々タグボートに引かれた台船の上にも船のパーツが載っていることがあるけど外注or別の工場で作ったパーツを運んできてドッキングさせるんだろうな〰。。。
このタグと台船もそうかな〰???
と良く見ると、、、
巨大なショベルカー
このタグボート力強そう
本州と佐木島の間を北上し、、、
尾道水道に入る手前を、、、
右に進むと、、、
因島大橋
因島大橋に当たりかけながら、、、
因島大橋に引っかかりながら、、、
橋の構造美に魅了され、、、
1.2ノット程度の逆潮に逆らいながら、、、
因島大橋を後にし、、、
燧灘に突入、、、
航海灯を修理すべく配線を抜こうとしても抜けない、、、
上から抜こうとしても、下から抜こうとしても、、、仕方なく航海灯を付け替えてすぐ下で結線してビニールテープを巻いて応急的に直しておく。。。
点灯確認
備讃マーチス(備讃瀬戸海上交通センター)に連絡をして、、、
『対地6ノットで走るヨットで航路内南側ブイをたどって航行します。よろしくお願いします。』と伝えておきます。
綺麗なサンセット、、、
なんとか瀬戸大橋まで明るいままでいておくれ〰、、、
という願いは虚しく、、、
辺りはどんどん暗くなっていき、、、
すれ違う船舶の船体が確認できなくなり、、、
後は灯火と、レーダーとプロッター頼り、、、
もう一つ頼れるのは備讃マーチス、、、
『○○丸、〇〇丸、こちら備讃マーチス、、、前方〇〇ブイの辺りに”こませ網漁船”が操業中、可航幅は〇〇から南600m、注意して航行してください。』という情報、、、
備讃マーチスの情報の次にこませ網漁船を確認するのはレーダー、、、そして目視で漁船を発見し、漁船を発見したら良く見るとブイが点々と、、、http://www6.kaiho.mlit.go.jp/bisan/succor/sougyou/fax/image2/stownet1.pdf
あとはライトアップされた瀬戸大橋を眺めながら航路の南端のブイを一つずつ確認しながら進んでいきます。。。
当然、瀬戸大橋に当たりかけながら、、、
瀬戸大橋に引っかかりながら、、、
何とか通過して、、、
その巨大な構造美に魅了され、、、
風のない備讃瀬戸を進んでいると、、、
ん何かが変わった、、、
場所は小豆島の土庄の南の高島の手前、、、
何だろう???
ん右舷の前が暗くなった?あっ!ひょっとして、、、航海灯が消えました。。。ちーん。。。
たぶん航海灯を交換するときにケーブルを引っ張り抜こうとしたのが原因だと思います。。。
ちょっと強く引っ張ったので線が切れかかって一晩持たずに熱で焼き切れたみたい。。。
パルピットを取り付ける時のコーキングでケーブルが固まっていて取れないんだろうと思っていたけど、たぶんパルピットの取り換えの時にデッキに開けた穴とパルピットのケーブルが出てきている穴の位置がズレてしまっているのを気付かずにパルピット固定のための4本のボルトを締め込んだ時にさらにズレてパルピットのベースが爪のようにケーブルに引っかかっていたみたい。。。(帰ってから修理済み。)
ヤバい!まだ航路の中だぞ
風もないぞ
最悪トリコロールでもいいけど幸い航路の中、つまり正面から向かってくる船はいない、、、南端を航行しているので右舷を追い越す船もいない、、、
ということで右舷を追い越されないように航路の南端を死守しながら、乾電池式の非常用の航海灯をとりあえず付けて点けておきます。。。
そんなこともありつつ、、、備讃マーチスに”こませ網漁船”情報を3回、巨大船の追い越し情報を2回もらいながらも無事に備讃瀬戸を通過して播磨灘へ。
2016年7月24日、日曜日。
備讃瀬戸航路を抜けてすぐにメインセールを揚げトリコロールを点ける。。。
夜播磨灘では20ノットオーバーの風が吹くらしいけど1ポンサイズのメイン1枚のアビームなら快適なはず、、、
だと思っていたんだが、、、
備讃瀬戸航路と明石海峡を結ぶ本船ラインより南側、備讃瀬戸航路と鳴門海峡を結ぶ本船ラインよりも北側に入ったところでうとうとしながら進んでいるとだんだんと風が上がりスプレーをかぶり続け、、、遂にはブームが海面を常に引きずるようになり、、、艇速は10ノットオーバー、、、風は真横から25~30ノット、、、
オートパイロットが頑張ってくれているもののディスブームが怖いのでリーフ、、、とりあえず1ポン完了したのに、、、数分後30~35ノット、、、
またブームを引きずっているので2ポンに、、、
2時間半ほどずっと10ノット以上で帆走してきたので播磨灘を4時間ほどで通過、、、早っ
淡路島のブランケになって風が落ちてきたのでリーフしたままズボらな機帆走、、、
と〰っても久しぶりに明石海峡の淡路島寄りを通過します。。。
江崎灯台を見ながら、、、
明石海峡に当たりかけながら、、、
明石海峡に引っかかりかけながら、、、
やはり構造美に魅了され、、、
明石海峡を通過、、、
後は神戸空港に近づいたら飛行機を見ながら進み、、、
神戸空港の北側を通過しようとすると風が真正面になってきたのでメインセールを下し、、、
神戸スカイブリッジに当たりかけながら、、、
神戸スカイブリッジに引っかかりかけながら、、、
ホームポートへ向かいます。。。
西宮港大橋に当たりかけながら、、、
西宮港大橋に引っかかりかけながら、、、
昼前にホームポートへ帰ってきました。
若松から伊予北条までは117.2マイル、若松を11時頃に出港、次の日の8時頃に伊予北条に入港約21時間の航海でした。。。平均は5.6ノット。
ありゃ?伊予北条から大崎上島と大三島の間の15マイルくらい?約3時間ほどの航跡を記録するのを忘れていたみたいだぞ。。。
記録をとりだしてからは166.8マイルだったようです。
富山のタモリカップに参加するには『日本沿岸航海最短距離計算』http://www.comship.co.jp/Jp/Inp.asp
で西宮→富山の最短距離を確認すると片道717マイル、往復で1433マイルほど航海しないといけないようだけど、、、僕は寄り道や観光、船舶の少ない少し遠回りなルートを選んで航海したので往復で記録した部分だけでも1585マイル、記録しなかった部分を入れると1600マイルほど航海してきたことになります。。。
富山往復よりグアム片道のほうが近いんだ。。。
ビギナーズラックかもしれないけど日本海の航海はとっても楽!
もし次に行くことがあれば新しい仲間から海図をすべて買い取るのでプラスαの海図を買足して本州一周のほうがたぶん早く帰って来れるな。。。そういえば対水ログも計っておけばよかった。。。ちーん。。。
新しい仲間の艇に無理をしてでもデプスメーター付けてあげれば最高の港湾案内ができたんだけどな〰。。。