新しい仲間の大冒険。(Day1) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

最近バタバタと忙しく未だに富山からも帰って来ていないブログ上の我が艇。。。

 

とりあえず富山から一度西宮に帰って来て、他艇でパールレースに参加し、その艇を回航して持って帰って来て、お盆は徳島まで我が艇でシングルハンドクルージングをして、阿波踊りヨットレースは他艇に乗って参加して、横浜までの往復クルージングをして、翌週には初めてのDNSをシアトルカップヨットレースで決め込んでと忙しいヨットライフを送っている今日この頃、、、

 

そんな僕のもとに何故か年に数度は艇の購入アドバイスを求めに来る人が、、、何故?

しかも予算がふんだんにある人から、予算がない人まで。。。

 

特に『〇〇に挑戦したいのですが予算は〇〇、〇〇の艇種で大丈夫でしょうか?』というのが多い。。。汗

 

まあ、素人なりに僕の知識と考えをフル稼働して艇種や業者など全くビジネスとはかけ離れたアドバイスをさせていただくことがあります。。。

 

本当はお世話になっている業者さんを紹介できればいいのですが、やはりその人の予算や目的に合致した艇を一緒に探してあげたくてなかなかお世話になっている業者さんに取り次ぐことができません。。。

 

僕は低予算でも頑張っている若者をできる限りの全力でサポートしたいと思います。

 

半年近く前から毎週のように『〇〇という艇種はどう思います?』『予算は〇〇万円しかありません。』『遠くへ行ってみたいです!』という若者の話を聞いていて、一緒に3艇見に行きました。

 

1艇目、エンジンは1GMだけど船体やセールがボロい。。。1GMが搭載されて予算を考えるとこの程度か、、、『せめて予算が3倍あったら〇〇という艇種がいいかもよ。』というアドバイス?をしていると、、、

 

2艇目、エンジンはYA8だけど全体的には1艇目よりもコンディションはよさそう。エンジンに関しては僕より強い彼なら問題ないかも、、、と思って取り扱い業者さんに問い合わせた時にはタッチの差で売却されていた、、、

 

3艇目、『YA8でもいいなら予算そのままで〇〇という艇種を探そうか?』ということになりネットで一晩探しているとありました!隣のマリーナに!しかも顔見知りの業者さん。

 

エンジン快調、ハルは最近塗装済?、トーレール&アクリル窓も最近交換済み?、セールもほとんど使われていない状態?、オートパイロットも付いている!

 

見学に行って彼は一目惚れ。

 

彼が艇をじっくりと見ている間に業者さんに流通経路や係留場所の無料継続期間などを聞いて彼が購入を決意した時に『負けたってや〰!』とお願いして、業者さんも下取り艇だったのと若者への応援価格として現状ノークレームとして20%引きを快諾してくれた!

 

そんなこんなで入手したのは、

 

名艇『ソレイユ ルボン』、日本一周している艇も何艇かあり、極めつけは南極まで行った強者もいるというお墨付きの艇種。

 

立てる広いメインキャビンもあり、メインキャビンとは完全に分けれるトイレもある(バウバースとは同一空間になる。)クルージングボート、、、とは言っても建造された当時はIORのレーサーだったらしい。。。

 

機械加工ができる彼の父親もとても協力的で、割れたジブのカーのシーブをアルミの削り出しで作ってくれたり、ビミニトップを作ってくれたりと羨ましい限り。。。

 

進水祝いに僕があげれたのはボロフェンダーや係留ロープやボートフックやポリタン、カセットコンロやプラスチックの食器や調理器具など倉庫に眠っていた備品、、、彼に『ちょっと豪華な焼き肉と中古でも使える船舶用品のどっちがいい?』と聞いたら『船舶用品!』ということだったので。。。

 

9月上旬には高圧洗浄機とサンダーやグラインダーを貸してあげたら2泊3日で一人で頑張って船底塗料の塗り替えも行って、

 

着々と『遠くへ行ってみたい!』という願いに近づいていき、、、

 

そろそろ準備が終わった頃のシアトルカップが終わった次の日に見に行くと、、、

 

『海図と自転車とボースンチェア(一人で登れる『マストトップクライマー』)を貸してください。』ということで快諾、、、

 

一緒にチェックすると、、、、アンカーが一つ?フェンダーボードは?スピンポールは?潮汐表は?などなどまだまだ準備が必要そうです。。。

 

アンカーは不要なダンフォース型を2つあげ、ついでに不要なアンカーロープや係留ロープ、もやいの擦れ止めのための消防用ホースもあげ、ボロボロの足場板をフェンダーボード替わりにあげ、我が艇のトレードマークの一つの自転車を1台貸して、23フィート用だけどスピンポール(スピンはサイズ不明だけど他の業者さんにもらったらしい)も貸してあげ、念のために浮器を持たせ、快適ライフのために12Vの保冷庫とアイスボックスをあげ、我が艇で必要な分はコピーして今年の潮汐表もあげ、自転車のシートにくくりつけてリアカー替わりに使う折り畳みカートも貸してあげて、『ティーザーは適当なロープで結んだらいいかなと思っています。』という言葉に不安を覚え、僕の一番新しい一度も使っていない二股のティーザーを貸してあげ、これで準備完了と思いきや、、、

 

『〇〇さんに借りたGPSはどうなったの?セットして見せてみろ。』と言ってセットさせると、、、

 

『下に隙間が空くけどちょうどいいんですよ~音譜』と〇〇さんが”〇〇さんの艇”に合わせて作った差し板につけたGPSが”ちょうど”と喜んで見せる彼、、、

 

『馬鹿ヤロー!下に隙間があって上の差し板もなければ雨の時にGPS使えないじゃんか!それより〇〇さんの艇は何もないから大丈夫だけど、ルボンは差し板のすぐ後ろをメインシートが動き回るんだから差し板にブラケットをそのまま付けた〇〇さんのGPSはシートが引っかかってジャイブもタックもできないじゃんか!それより20万円近くもするGPSを引っかけて潰したらどうするの!?』

 

ということで、GPSを埋め込める差し板とその上に入れれる差し板を急遽余っていた合板で作ってあげる。。。

 

元の差し板に合わせて作ったものの元の差し板が少しサイズが小さかったみたい。。。ガーン

測って作ればよかった。。。汗

まあ、GPSも埋め込めたし下の部分は2分割でも低くなったので、出入りも上の差し板を外すだけでしやすくなったぞ。

まあ、突貫工事としては満足だろう。。。

 

『どこまで行くの?』と聞くと、『できれば北海道まで。。。』、、、てっきり函館かどこかにタッチして帰ってくるのかと思いきや大胆にも『北海道一周』、、、マジ!?

 

それだけは時期的に遅すぎるから止めておいたほうがいいと制止、代替え案として『時計回り本州一周ただし急ぎ足』を提案。。。

 

本人は遠くに行ければいいみたいでその提案を受け入れた。。。時期的にはこれも少し遅いとは思うけど急ぎ足であれば不可能ではないと思う。。。

 

で『ナビゲーションは?』と聞くと借りたGPSとスマホだけと。。。

 

『エンジンが壊れないという自信は?壊れたら発電できないよ。GPSが壊れないという自信は?壊れても修理できるという自信は?』どれもなし。。。

 

ということで僕が持っている富山までの海図と東京湾までの海図ではカバーできない東日本の海図を一式一緒に買いに行くことに。。。まあ、今はお金がないけど近い将来すべて買い取ってあげよう。。。

 

とりあえず20万分の1と25万分の1の海図を確認して9枚購入、本州一周に必要な書籍の港湾案内をすべて貸してあげたのでブラックアウトしてもなんとか最寄りの港には安全に入れるでしょう。しかも26フィートで喫水も浅いからなんとでもなりそう。

 

後は潮汐表は潮汐も潮流も基準地点を元に補正しないといけないことを教えたので、明るくなってから出港、暗くなる前に入港を守りさえすれば何とかなるんじゃないかな?

 

作業リストがほぼすべて完了した24日土曜日、半ば強引にナイトセーリング招待してもらい、すべて一人でこなせるかチェック、、、とりあえずセールを本当に一人で揚げるならスピードを緩めハーネスを付けて作業するように注意して、、、

 

ファーラージブを出そうとすると何か動きが悪い、、、『そのブロックおかしいんですよ。』と言う彼が指さしたのは単なるシートストッパー。。。汗

 

『それはシートストッパーの後方にブロックがないと扱えないよ!』と、まあ、セーリング装置としてはブロックが一つ足りない程度でなんとかなったみたい。。。

 

後はコンロ下のオープンデッドスペースにセーリング中でも物が落ちないようにするための板を切って、L字型金物を8個あげて自分で取り付けるように言って僕は次の日の仕事に備えて帰宅。。。

 

 

2016年9月26日、月曜日。

 

午前1時半、雷は収まったものの雨の中、彼は明石海峡の潮に合せて出港。急ぎ足の彼の最初の目的地は牛窓。

 

気象情報は雨だけど風はなし、もしくは軽い追い風ということで、彼は父親に作ってもらったビミニトップの下で雨を凌ぎながら比較的楽に午後12時半頃に牛窓に無事到着したそうです。

 

所用時間11時間ほど、明石海峡の転流1時間前には明石海峡大橋の下にたどり着くように出港して、追い潮で牛窓まで航海できたので早かったようです。

 

明日は弓削島まで行くそうです。牛窓から約55マイル。天気も良さそうだし、潮流を気にする場所もなさそうなので問題ないでしょう。

 

 

さて、皆さんにお願いです。

 

僕はほとんどノンストップのオーバーナイトで目的地まで行ってしまうのでどこの港に入れるかなどよく分かりません。彼は基本明るくなってから出港、暗くなる前に入港を繰り返して本州を一周しようとしています。なので一日の行程は50から長くても70マイル程度、明日の弓削島の後50~70マイル刻みで入るお勧めの港(格安or無料)を教えていただければ幸いです。m(_ _ )m

 

また、彼の艇に合うスピン装置一式(スピン・スピンポール・ブロック・ハリヤード・シート・トッピング・フォアガイなど)を無償もしくは格安で譲っていただける人を探しています。

カーボンポールに変えたからアルミポール

(3.2m程度)が余っている方、ジェネカー一式に変えたからスピン一式はいらないという方、クルージングしかしないから複雑なスピン一式はいらないという方などがおられましたら是非彼にお譲りください。m(_ _ )m

 

僕も毎日彼の行程を聞いて気象のチェックをしてこのブログにアップするつもりですが、もし台風などで彼が危ないと思った方は是非安全な港に手招きしてあげてください。

 

よろしくお願いします。m(_ _ )m