『バウの修理(その119 コアの段取り。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12158446493.html からの続き。。。
2016年5月7日、土曜日。
午前中に削りだしたコアや、治具で必要になるかもしれない材料などを積み込んでハーバーに。。。
学生を晩御飯で釣って手伝ってもらおうかと思って連絡したけど、彼らは週末のレースへ向けての艇の整備で忙しいみたい。。。
一人で車からすべて艇へ運んでヘトヘト〰
なので美容院に行っているパートナーが来るまでお昼寝~
パートナーが来てからおやつタイム
おやつタイムが終わったらいよいよ作業
まずはコアを圧着させるために裏に当てる12mm厚合板を加工します。。。
ステムとデッキに上手く合うように上部を79度でカットして、、、
同じ角度で約3分割した部分に深さ8mmの切込みを入れます。。。
切込みが入れれたら、裏返して適当に桟を3セット表側からビスで固定して、、、
逆バージョンも作って、、、
セットします、、、セット、、、セッ、、、セットできない〰
ハルの内側からまずは両サイドに20mm厚の発泡スチロールを当て、その裏にさらにさっき切込みを入れ桟を取り付けた合板を入れようとしたけど、アンカーウェルの底板が邪魔
あっちへやったりこっちへやったり斜めにしたり、、、で、できない〰
そりゃそうだ、、、アンカーウェルの底板は定位置のサイズマイナス15mmで加工してあるんだから、その定位置に20mm厚の発泡スチロールと12mm厚の合板を入れているんだから入らないわな。。。
ちょっと斜めにすれば入ると思ったんだけどな〰。。。
狭いバウの中でアンカーウェルの底板を押したり引いたり、、、アンカーウェルの底板に殴られたり押しつぶされたり、、、
うめき声をあげながら作業をしていると、パートナーが、、、
『大丈夫~?』
って大丈夫じゃない〰
パートナーは
『引っ張ったり押えたりしようか~?』
と聞いてくれるものの、まあ、作業服も持ってきていないし、そもそも自分でも何をどうすればいいのか分からない状態。。。
心配させながら半泣きになりながらも、何とかするのは自分しかいないし〰。。。
パートナーは大丈夫じゃないけど大丈夫と言った僕の言葉に安心して晩御飯のお買い物〰。。。
何とか上下の楔を入れれたけど真ん中が入らない。。。
入れた楔も先が尖がったままだとどうやらテンションがかからないよう。。。
そこで何とか入った上下の楔の先端を切るべくもう一度外して先端を切って、また戻す。。。
先端を切った楔を金槌で叩きこむと、、、
やったー発泡スチロールに圧がかかった~
これで発泡スチロールと合板が仮に固定できたのでアンカーウェルの底板を両手で自由に動かせます。。。
おっ!真ん中の楔は先端だけじゃなくて後ろ側も切ったら何とかアンカーウェルの底板とハルの内側の間から桟の間に滑り込ませれそう。。。
楔だけど、悪まで発泡スチロールと合板を仮固定できればいいだけ!
合板だから楔が真ん中辺で押し広げるように抑えれればそれでいいし。。。
ギュイーン、、、コンコン、、、
合板に切込みを入れたのは撓みやすくするため。切込みを入れなければ合板の中央付近は10mmほどハルと隙間が空いてしまう。。。
隙間が空くと、合板12mm→発泡スチロール20mm→コア+裏層約20mm→発泡スチロール20mm→合板12mmを90mmのコーススレッドで貫いても長さが足りない可能性があった。。。
で、できたけど、アンカーウェルの底板がほとんど動かない、、、
で、出れるかな?
何とかクラッシュバルクヘッドのアクセスハッチ部分に足をかけ、デッキに腕を付いてあん馬の体操選手のように腕だけでぎゅーっと体を持ち上げ隙間から抜け出せました。。。ダイエットしなきゃ〰
この裏からの押えは表からコアを貼って、その上になるべく均等に力がかかるように発泡スチロールを貼り、その上に合板を当て、その合板と、この内側に当てた合板をビスで繋いで裏層の積層とコアを圧着させるためのもの。
この楔がずれないように棒とプラ木レンでクラッシュバルクヘッドからつっかえ棒をしようと思ったけどどうやら不要みたい。ハルや合板の表面の微細な凸凹が圧縮された発泡スチロールの摩擦力と合わさって軽く手で引っ張ってみても楔は外れない
しかし、もうすぐ日も暮れ、湿度も68%、、、それ以上に体が、、、晩御飯。
晩御飯を食べてから片付けもパートナーに任せて僕は神戸大学へ貸していた1kgのマイクロバルーンと、ステンレスの大きなヘラを返してもらいに行く。。。
これで明日はコアの接着ができるぞ~
艇に戻ってパートナーとお風呂屋さんへ行ってから少しTVを見てからご就寝〰
2016年5月8日、日曜日。
朝ご飯を食べてから忘れ物を取りに家へ帰る。。。
たぶん、気温が高くなってきているのでファーストハードナーだったらまた以前のような(『バウの修理(その70 ・ ・ ・ グレてやる。。。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12035135555.html )失敗を繰り返してしまうかもしれない。。。
なので家にあるスタンダードハードナーを取りに。。。
ついでに、先日使わなかった不要な治具の材料も倉庫に片付ける。。。
お昼ご飯を食べてから、、、
表から圧着のために取り付ける合板にビス穴を開け、、、
貼りつける部分をアセトンで拭いて、、、
コアに両面テープで発泡スチロールを貼りつけて、、、
仮合わせを何度か行い、撤去したコアとなるべく隙間ができないように軽く修正をして、、、
発泡スチロールを付けたコアを接着部分に当てがい、その上から合板を当てて、1か所だけドリルで、、、
合板→発泡スチロール→コア→裏層の積層
まで穴を開ける。。。
パートナーはお母さんを迎えに神戸のおばあさんのお家へ。。。
一人残された僕は、作業に集中!
まずは片側!
未だにマイクロバルーンエポキシパテをどのくらい作ればいいのかが分からない。。。
なのでエポキシ主材300、硬化剤100の400を3セット用意して、、、
たぶんエポキシとマイクロバルーンは接着剤として使うなら体積比でエポキシ1:マイクロバルーン2でいいと思うけど、とりあえず400のエポキシに対して約600程度のマイクロバルーンを3セット用意。
作業開始は14時、天気予報で一日の内で一番気温が高い時間。
本当はバキュームをかけながら温度を上げたいところだけど、まあ、費用や環境を考えると。。。
まずは1セット目のエポキシを混ぜ混ぜ、、、
エポキシが混ざったら、そのエポキシをマイクロバルーンに混ぜ混ぜ、、、やっぱりマイクロバルーンとエポキシの比率は2:1でいいみたい。。。
とりあえず100ほど余らせたエポキシを刷毛でコアを接着する場所に塗り塗り、、、
バルサの小口にも吸いこませるくらいたっぷりと、、、
すかさず混ぜたマイクロバルーンエポキシをコアに擦り込むようにヘラで押し付けながら塗り伸ばし、、、
余ったエポキシを接着する場所に少し盛り上げるように塗り伸ばし、、、
垂直面には少し緩く垂れるマイクロバルーンエポキシパテにすかさず、マイクロバルーンエポキシパテを擦り込んだコアを貼りつ、、、
手で押さえてみるも間からは出てくる場所と出てこない場所が、、、
や、やばいマイクロバルーンエポキシパテが少なかったかな
兎に角、一度ビスで押さえこんでみよう
まずは初めに開けておいた穴に1本!裏に入れた合板にしっかりと効いた。
次にその前後に1本ずつ下穴を開けてからビスを打ち込む、、、あれ?後ろは効いたけど前が効かなかったみたい。。。
もう少し後ろに打ち直したら効いた。
じゃあ、その上下3本ずつ打ってみよう!
よし、効いた!
じゃあ、更にその上下!効いた!
更にその上下!効いた!
じゃあ、今度は一番最初に打ったビスから順番に外へ広がるように増し締めをしていく、、、
ちょっと、マイクロバルーンエポキシパテの粘度が緩く、一番上のほうのナビセルとバルサの隙間の部分があふれ切らずに流れてしまっているみたいだけど、、、
まあ、多少隙間が見えていても裏層とコアさえ接着できていれば問題はないんだけど、、、硬化して合板を外して確認するまで不安だな~。。。
きちんとコアは接着出来ただろうか?
どれくらい隙間があるだろうか?
エポキシはきちんと固まってくれるだろうか?
etc。。。
ヘラやディスポビーカーをアセトンで拭いて小休憩。。。
片面の貼りつけには300:100のエポキシと600程度のマイクロバルーンの1セットでほぼぴったりだった。
まあ、予備としてもう1セット分はそのまま置いておいて、、、
1か所?ビスが効かなくてビスの位置を変え、何か所かビスが少し舐めてしまったみたいだけど、舐めたような場所も特に合板が広がることもなく大丈夫だと、、、思う。。。
まあ、こっちも合板を外すまでは不安だらけ、、、
きちんとコアは接着出来ただろうか?
どれくらい隙間があるだろうか?
エポキシはきちんと固まってくれるだろうか?
etc。。。
少なくとも合板の陰にならずに見えている部分はきれいにマイクロバルーンエポキシパテが出てきてくれている。。。
ん?よく考えたら別に合板をコアより少し小さくしたら確認できたんじゃん
ちーん!
こっちも1セットで終わったので残りのエポキシやマイクロバルーンを片付けると16時。。。
まあ、”たぶん”いい感じで出来たと思うけど。。。
『バウの修理(その121 コアのテーパー加工)』へ続く、、、といいな〰。。。