６年ほどお伴をしてくれたレーダーが九州へお嫁に行くことになりました。
シングルハンドでロングの航海では当然寝なければ体が持ちません。
そこで寝ている間、代わりにワッチをしてくれていたのが、このＦＵＲＵＮＯ１７１５。
レーダーの入門機種らしく低価格？でシンプル。
僕が寝ている間に定期的にワッチをしてくれていたのが『ワッチマン』
一定間隔（５分・１０分・２０分を任意で設定）で１分間だけレーダー波を発信してワッチをしてくれていました。
で、船や障害物を見つけたときに僕を起こしてくれたのが『見張り警報』
３６０度から任意の範囲を扇形で設定でき、その設定範囲に船や障害物が現れればアラームで起こしてくれた。
アラームは『ピピピピー・ピピピピー・ピピピピー』の繰り返し。
欧文モールス符号の『Ｖ』か『ＳとＴ』なのか？または和文モールス符号の『ク』か『ラとム』なのか？、はたまた数字モールス符号の『３』だったのか？？？
この音を聞くことがなくなるのは寂しいですがお嫁に出すことにしました。
今日は嫁入り準備の為に艇から取り外し梱包することに。
昨日と同じくブレスサーモのアンダーは必需品。ミドルレイヤーとアウターはボロい作業着。高校生の頃から使っているぼろぼろのウインドブレーカー上下、ホームセンターの作業着コーナーで数年前に購入した格安あったか上下。
で、やはりブレスサーモは動いたら暑すぎでした。
まずは表示部の取り外し。
キャビン内メインバルクヘッド横のチャートテーブルに設置されていた表示部を取り外し、ケーブルをスイッチパネル裏→ロッカー内→バース下→コクピット下のデッドスペース→コクピットロッカー内と順番に抜いていく。
途中、ケーブルコネクターが通るぎりぎりのサイズしか開いていない穴に後からＴＶのアンテナ線を通してあるなどでコネクターが抜けなくて行ったり来たり。
この場所は設置場所として相応しいとはいえない場所だったけど、エンジンをかけキャビン内で寝ていてもアラーム音で問題なく起きれていました。他にベストな場所がなかったともいえるのですが。。。
次にアンテナの取り外し。
元々インマルサットマリンＭのアンテナの為にレーダーアーチに溶接されたベースパイプに写真のようなステンレス板にパイプを溶接したものを急拵えで差し込む形で適当に設置したので不便でした。
何が不便って？写真のように完全固定だからです！
ジンバルどころか角度調節もできなかったのでアップウインドでヒールしながら走ると使い物にならなくなっていました。
片方は海を捉えてアラームが誤報を発信。
片方は意味なく空をワッチしてくれていました。
あと、水面上約３ｍなので、波高平均５ｍ以上になると度々レーダーが波をキャッチしてアラームで起こしてくれるのですが、確認しても船も障害物もない！？レーダーが狼少年になったのではと思っていました（笑）
しかし、このアンテナの取り外しがとても怖かった！
スターンパルピットの上に立って取り外したのですが、片手はレーダーアーチ、もう一方の手はレーダーを掴んでいるので降りるために掴み直せない！！
しかも、アンテナが重い！６０ｃｍほどのパイプの下のほうを掴んでいるので重く、さらにバランスが悪い！！
アンテナを海に落としたらどうしよう？アンテナごと自分も落水したら上がれるかな？などと考えながらも桟橋に置いているベランダストッカーをステップに無事取り外すことができました。
家に持って帰ってきて軽く水拭きをして、倉庫に眠っていたオリジナルの梱包段バールに、取り付け金具も一緒になんとか入れることができました。
正月休みが終わって発送したら、新たな持ち主様のところでまだまだ頑張って働いてくれるでしょう。
このレーダーはヤフオクで出品したら１週間で５００以上のアクセスで１５人以上がウォッチリストに登録してくれていた今までの中でも２番目の大ヒットでした。残念ながら競札にはならなかったけど。。。
で、オークションに出品する前にパートナーと艇を出して撮影した写真がこちら↓
すごく鮮明に陸・埋立地・橋・高速などが表示されているのですが、これをパートナーに始めて見せたら
『お医者さんみたいだね。レントゲン見ても説明されなきゃ分からない。それと一緒。』
と言われました。地形がわかっていたら理解できると思うんだけどな～～～・・・・
今度、新たに取り付けるレーダーはＧＰＳプロッターと重畳できるはず。。。
去年、中古のＭＦＤ（マルチ・ファンクション・ディスプレー）が入手できたので１７１５をヤフオクでお見合いさせて、嫁に出す決心をしたのでした。