今日から8月、そして1次試験まであと5日に迫りました。




去年1次に失敗し、どん底の気持ちを吹っ切り再挑戦しようと誓ったあの日から早1年、いよいよリベンジの時がやってきます。








今週1週間は夏季休暇を取得し万全の準備を進めるつもりです。








2年目の学習は、TAC池袋校の2次本科生として正月明けから本格始動し、ゴールデンウィークまではほぼ2次対策一本。その甲斐あって2次のツボをおぼろげな体得することができたと思います。








ゴールデンウィーク明けからは大幅に1次対策にシフト、最初は多くの重要論点が「なんとなく状態」になっていて危機感を感じましたが、その後、スピ問や過去問を解きまくり、そしてあらゆる他社模試を受けまくり、「何とか戦えそうな状態」になりました。残された時間で「ゆるぎない確信」を掴みとり本試験に臨みたいと思います。








さて、そもそも今年1次試験を再挑戦せざるを得なくなった元凶、経済学。




今、家族のためでも趣味のためでもなく、どこにも出かけず1次対策のため夏休みを取っているのも1次の最初のこの科目で失敗したからです。








なので、直前期ではありますが少し立ち止まり、経済学について考えてみました。(長文です)








昨年の本試験前まで、診断士1次試験において経済学は軽視される風潮がありました。




2次試験にも関係がなく、診断士としての活動の中でも経済学は「ちょっとした知識があればこと足りる」として企業経営理論や財務・会計などと比べ相対的に重要度が低いためです。




当時あった噂では「診断協会の中には経済学不要論まであり、難化する可能性はきわめて低い」とも言われ、「直前期は経済学をやる時間があるなら、他の科目をやった方が合格に近づく」とまで言われていました。








そして、現実にはそんな風潮に思いっきり釘を刺すように平均点が足切り点前後と、過去の診断士試験で類を見ない超難問が出題されたのです。その後、この異常事態から4点のかさ上げを行いましたが、後味の悪い結果となりました。








この事実が物語るのは、「経済学も診断士として重要な知識である」との診断協会からのメッセージだということです。




中小企業診断協会の「第1次試験案内」によると、試験科目設置の目的は下記の通りです。



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「企業経営において、基本的なマクロ経済指標の動きを理解し、為替相場、国際収支、雇用・物価動向等を的確に把握することは、経営上の意思決定を行う際の基本である。また、経営戦略やマーケティング活動の成果を高め、他方で積極的な財務戦略を展開していくためには、ミクロ経済学の知識を身につけることも必要である。このため、経済学の主要理論及びそれに基づく経済政策について、以下の内容を中心に知識を判定する。 (以下省略)」




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想像するに、日本が輸出競争力減退、GDP低下、累積債務拡大などの課題、さらには経済のグローバル化や少子高齢化などの外部環境変化が激しい昨今、企業内部だけ見ていても診断士としては不十分、マクロの視点で環境把握・分析を行いミクロに落とし込む知識、スキルが求められる、ということなのでしょう。








経済学を一言でいうと「利潤最大化」です。




平たく言うと「誰が、どのように、どれだけ、(いつ、どこで)儲けることができるか(損を回避できるか)」ということです。実際、診断士試験の数々の問題も詰まるところ、こればっかりです。




でも、これではまさに「陰気な学問」。殺伐とした気分になり、愛着も沸かないので、こう考えることにしました。








「経済学とは、人々をハッピーにする学問である」








「利潤を最大化し、効用を最大化すれば、企業活動や日々の生活にゆとりが生まれ、潤いのある充実した人生を生み出す。」そんな風に考えると、経済学って面白いと思えるのではないかと思います。








さて、そうは言っても診断士試験においては60点取ってなんぼ、ということになります。60点取らなければ、ハッピーにもならないし、充実した人生もお預けです。








よって最後に、これまでの学習の結果を踏まえ、今週土曜日に見られそうな問題を予想してみました。








1) ほぼ毎年出題されている頻出ランクA問題




・GDPの定義




・均衡国民所得(45度線分析など)




・IS-LM分析




・所得効果と代替効果




・寡占(ナッシュ均衡、クールノー均衡など)




・行動経済学分野








2) 隔年で出題されている問題




・比較優位の理論(H19-14、H21-11)




・恒常所得仮説(H19-7、H21-9)








3) 旬な問題




・震災関連(自然災害とGDP、震災後の金融市場/日銀当座預金残高)




・震災関連(市場の失敗→外部性→コースの定理)




・原発関連(独占企業、費用逓減産業など)




・財政政策/金融政策(内部ラグ、外部ラグなど)




・金融不安(信用、公債など)




・グローバル経済(日本の位置づけ、新興国の台頭など)




・経済情勢(円高、デフレなど)








当たるかどうかは分かりません(保証しません)が、土曜日10時に開く問題冊子に出ていそうな論点を残された時間でチェックしていくことを、直前対策の中心に据えて得点獲得能力を高めたいと思いますラブラブ