
- blmiers2 / Foter / CC BY-NC-SA
ご無沙汰の投稿です。
昨日はいつもお世話になっている久慈倫太郎先生の
アカデミアスコラに参加してきました。
久慈先生は日本で教育の功績が認められ、
賞をもらっていて、すばらしい人物です。
毎回ゲストに話してもらっているのですが、
今回のゲストは高野てるみさん。
映画評論家、エッセイスト。「アンアン」など女性誌の
ライター、編集者を経て、雑誌・広告企画制作会社を設立。
87年、フランス映画を中心にした映画配給・製作会社、
巴里映画設立。著書「女を磨くココ・シャ ネルの言葉」
という方で、とっても元気な方でした。
話の内容はシャネルのことについて。
今までほとんど知らなかったシャネルのことを
たくさん話してくれて非常に興味を持ちました。
ビスコンティを映画界にひっぱってきた。
お金を手にしたら、世のためにしてきた。
お金を貯めておくことはなかった。
使って回して行く人柄だった。
死ぬ2時間前まで働いた。
ロシア・バレエ団の革新的な《春の祭典》の初演は
酷評にさらされる。作曲家イゴール・ストラヴィンスキー
の才能を見出し、支援をしたり、
香水を持続させる物質を彼女がつくった。
といった人物で、国境を越えて愛を貫き通した
人でもあって、人間的にもすごく魅力的な
人物だと感じました。
その後、久慈先生の話で、
クリスマスが近いこともあって、
フロベールの「聖ジュリアン伝」
の話をしてくれました。
ある冬の寒い日、1人の乞食が道行く人に
「 恵んでください、恵んでください 」と呼びか
けていました。彼は貧しいだけでなく、
らい病(重い皮膚病)を患っていました。
そこにたまたま1人の聖人が通りかかります。
その乞食が聖人に向かって言います。
「 旦那、何かください。お腹が空いています。
お金をください、そのマントをください 」と。
マントを与えます。乞食は更に「 上着もください 」
と言います。聖人は上着をも与えます。
乞食は更に言います。「 寒くて仕方がありません。
どうか私の体を抱きしめ、温めてください。 」すると
聖人は乞食の体に自分の体をぴったりと
押しつけます。すると乞食がイエスの顔に
変わっていたのです。
といった話ですが、最後に久慈先生が言ったのは
「美しいものは美しいと思うのは誰もができる。
そうじゃないものを抱きしめるのが愛。」
とまとめてくれました。
らい病というのは皮膚の重い病気で、皮膚に膿がでたり、
ひどい匂いがするそうです。
そんな患者をも愛を持って抱きしめられる愛を
持っていたということですね。
久慈先生の話はいつも深いので、
とても学びになります。
アカデミアスコラは毎月開催です。

