競馬騎手は、日々の減量、体重維持が必須
であるため、例えばコメなどの炭水化物や、
当然であるが、糖質、脂質を控えなくては
ならない。そのため、競馬騎手には、
いわゆる「酒豪」が多いということを、
JRA競馬騎手のレジェンド、武豊騎手は
語ったことがある。しかし、当然ながら、
酒はトラブルをも付きまとう。現在では、
レース前のアルコール呼気検査まで
行われているそうだ。確かに馬も操縦する
訳だから、立派な運転。当たり前と言われ
れば、当たり前のことである。
シンザンの主戦騎手だった栗田勝元騎手も、
明らかなアルコール依存症であった。
当時の競馬競走は、距離体系もレースの、
現在でいうグレード競走のようなものが
乏しく、前哨戦として、ハンデ戦の
オープン競走に、一流馬が出走せざるを
得なかった時代で、そのレースへの出走を
巡って、調教師と栗田勝が対立した際、
押し切られる形で自らがまたがったレースで
2着に敗退。そのショックから、その後に
栗田勝はレース開催前日にもかかわらず
ヤケ酒をし、騎乗をすっぽかしてしまい、
騎乗停止に。更にシンザンのラストランと
なった有馬記念では、その件で調教師の
怒りを買って、騎乗できなかった。
栗田勝元騎手は若くして亡くなり、そして
息子の栗田伸一元騎手も、勝ち星を上げた
のは初年度ぐらいで、父同様に、若くして
亡くなった。
しかし、腕はあったはずである。その腕が
酒のために後世に引き継がれなかったと
すれば、それは競馬界の損失とも言える。