問題解決の一歩先 わんこと飼い主さんの「ハッピー」のサポート | わんこも、そして飼い主さんも

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ocean style オフィシャルブログ

皆様こんにちは。
はじめましての方は、はじめまして。
ocean style代表の、TaKaYaMaと申します。
ocean styleは、「Dog Life Design」というコンセプトで、飼い主さんとわんこのサポートをしています。
どうしてこんな風に考えているのか、ocean styleのコンセプト、あるいは理念について、もう少し詳しくお伝えいたします。


■そもそものきっかけ

「しつけをしたくて、しつけをする人なんか、多分いない」

そもそものきっかけは、このことに気づいたからでした。
トレーナーという立場で「イヌとの生活(Dog Life)」を考えたとき、「しつけ」「トレーニング」は、これはもう必要不可欠なものです。
でも、「しつけをしたい人」「トレーニングをしたい人」というのは、とても少ないんじゃないか…そう思ったんですね。

いわゆる「問題行動」と呼ばれるものの改善を専門としていますので、ご相談に来られる方というのは、本当に「困って」らっしゃいます。
にっちもさっちもどうにもいかなくなって(そういえばブルドッグですね)、それこそ「必要に迫られて」ご相談に来られます。
でも、これって「やらないとダメ」「問題を解決しないと生活できない」という流れで、いらっしゃるんですよね。

行動科学(行動分析学)的に考えれば、これは「負の強化」という行動の流れになります。
簡単にいえば「~しないといけない」「いま嫌な状態だから、それをなくす」という方向です。

うっかりすると、トレーナーもその方向を助長していたりします。

 「ちゃんとしつけをしないとダメです」
 「子犬のうちからの社会化をしないとダメです」
 「基礎トレーニングをきちんとしないとダメです」


ここまではっきりと「~しないとダメ」とまでは言わなくとも、似たようなことを言ってしまう、伝えてしまうということはあると思うんですね。
これはどうなんだろうと、いいのかしらと思ったんです。

「イヌを飼う」「イヌと暮らす」ということを選んだとき、実際にイヌと暮らし始めたときって、もっとこうワクワクというか、跳ねるような感じといいますか、楽しいものだっただろうなと思うんです。
楽しくて、あるいは癒されて、愛犬はかわいくてという「楽しい毎日」をイメージして、その生活はスタートしたんだと思うんです。
そして、おそらく、多くの飼い主さんのその「楽しい毎日のイメージ」の中には、「しつけ」とか「トレーニング」というのは入っていないだろうなと。
きっと「まあ、しつけとかは大事なんでしょうけど、必要になれば」ぐらいのものだろうなと。
つまり、「しつけやトレーニングをしたくて、イヌを飼う」という人も多分いないんですよね。

これが、そもそものきっかけでした。


■じゃあ、どうするんだよと考えた

 「しつけをしたくて、しつけをする人なんか、多分いない」
 「しつけやトレーニングのために、イヌを飼うという人も、多分いない」


こう考えたときに、トレーナーとして、じゃあ何をどうするんだと。
「やりたくないんなら、やらなくてもいいですよ」とはいかないわけです。
やっぱり、「しつけ」とか「トレーニング」っていうのは、大切ですし、大事です。

そこで、考えました。
先ほど、「負の強化」という言葉を出しました。
「~しないといけない」「いま嫌な状態だから、それをなくす」という行動の流れを説明する言葉です。

これには、反対の言葉があります。
それが「正の強化」という言葉。
簡単にいえば「~したら楽しいからやる」「これからもっと楽しくなるために、どんどんやる」という方向です。

僕はいま、大学で行動の科学である「行動分析学」を学んでいるわけですが、なにを学んでいるかというと、この「正の強化」の方向で「ヒトを援助する」ということを専門的に勉強しています。
そこでは、いわゆる障害を持っている方への支援であったりとか、企業の社員のパフォーマンスマネジメントだとか、心理療法なんかも勉強しています。
そして、僕の先生の言葉に、こんなものがあります。

 「正の強化で維持される行動の選択肢の拡大」

ものすごーく平たく、簡単にいうと、「当人が『やりたい』と思うことが、どんどんできる」という意味です。
これは、「幸せってなんだ?」ということを考える上での、ひとつの基準です。
つまり、「やりたいこと(正の強化で維持される行動)が、どんどんできる(選択肢の拡大)って、きっと幸せだよね」ということ。

そして、これを素直に実践していこうと考えたわけです。


■もっと楽しくなりたい人、お手伝いしますよ

「しつけ」も「トレーニング」も、やはりイヌと暮らす上では必要です。
そして、あくまでもこれは「手段」のひとつです。
「しつけやトレーニングをするために、イヌを飼う人」というのは、多分いません。
ひょっとしたら、競技会とかに出るために、イヌを飼ってますという人もいらっしゃるかもしれません。
それでも、そんなにたくさんはいらっしゃらないと思うんですよね。
つまり、「しつけ」「トレーニング」は「目的」ではないんです。
当たり前の話ですが、うっかりすると、この手段と目的があべこべになっちゃうこともあると思うんですね。

だから、そこをまずはきちんとしようと思いました。
Dog Life Designというのは、根底にあるのはあくまでも「飼い主さん」と「わんこ」の「ハッピーの実現」です
ハッピーというのもなかなかに気恥ずかしい言葉ですが、他にぴったりくる言葉もないので、やっぱり「ハッピー」です。
「幸せ」とか「幸福」とかとは、またもうちょっと違う、なんかこうポンポンと弾むような感じ。

しつけでも、トレーニングでもない。
問題行動の改善云々でもない。
それらは、あくまでも「ハッピーの実現」のための「手段」のひとつ。
だから、その「ハッピーの実現」をサポートする。
それが、自分の仕事だと。
このように考えました。

飼い主さんがやりたいこと。
わんこがやりたいこと。

飼い主さんが楽しいと思えること。
わんこが楽しいと思えること。

飼い主さんのハッピー。
わんこのハッピー。


その両方を、トレーニングとか訓練とかじゃなくて、サポートする。
あなたと、あなたのわんこのハッピーを、サポートする。
それが、Dog Life Designです。

問題は解決できますから。
なんせ、それは専門ですから。
なんの心配も要りません。
でも、その先。
「楽しい」「嬉しい」「ハッピー」のお手伝い

だから、「困ってる人、ご相談に乗りますよ」ではなくて。

「もっと楽しくなりたい人、お手伝いしますよ」

そんな風に、お仕事をしていければと考えています。
よろしくお願いいたします。


ocean style代表 高山 仁志