一般衛生管理プログラム

食品等の衛生的な取扱いについて

食品原材料や製品を取り扱う際の不適切な行動や管理不備は、食中毒菌の汚染・交差汚染・異物混入 につながり、重大な食品事故を招きます。HACCPの有効性を維持するためには、従業員が食品等を常に衛生的に取り扱うためのルールを徹底することが不可欠です。


1. 基本方針

  • 食品の取扱いは 「清潔な人」「清潔な環境」「清潔な器具」 の三要素を守る

  • 原材料から製品までの流れを「清浄化の流れ」に沿って管理する

  • 交差汚染を防ぎ、温度管理を徹底し、異物混入を防止する


2. 食品等の衛生的な取扱いの具体策

  1. 原材料の受け入れ

    • 入荷時に温度・包装の状態を確認する

    • 破損・異常があれば受け入れを拒否

    • 仕入先の衛生管理状況を定期的に確認

  2. 保管管理

    • 冷蔵・冷凍庫は温度を常時記録し、基準を逸脱しないよう管理

    • 原材料・製品は「先入れ先出し(FIFO)」で使用

    • 生鮮品と加熱済み食品を区分保管

  3. 加工・調理時

    • 生食用と加熱用で器具・容器を使い分ける

    • 作業台や包丁は作業区分ごとに洗浄・殺菌を実施

    • 加熱食品は中心温度計を用いて規定温度に達しているか確認

  4. 製品の取り扱い・出荷

    • 製品は清潔な容器や包装資材を使用し、密封状態を維持

    • 出荷までの間、規定の温度帯で保管

    • 輸送中も温度管理を徹底し、輸送業者の衛生状態を確認


3. 従業員の衛生行動

  • 作業前・作業中の手洗い・消毒の徹底

  • 作業中の私物持込・飲食・喫煙の禁止

  • 体調不良時の申告義務と作業制限


4. 記録と検証

  • 受入検査表:入荷原材料の状態確認を記録

  • 温度記録表:冷蔵・冷凍・加熱・冷却工程で温度を記録

  • 清掃・消毒記録:器具・設備の洗浄殺菌を記録

  • 不適合品管理記録:異常があった場合の処置内容を残す


まとめ

「食品等の衛生的な取扱い」は、HACCPシステムの中心に位置する前提条件プログラムです。
原材料から出荷までの一貫した衛生管理、従業員の意識・行動の徹底、記録による検証 が食品安全を支える基盤となります。