実はとても考えさせられる詞を書く人[大槻ケンヂ❶] | オカハセのブログ

オカハセのブログ

ブログの説明を入力します。

今から20年近く前、僕が30代半ば頃。精神科病棟に半年ほど入院したことがあります。
確かその病院は10冊迄は本を持ち込んでもOKでした。もちろんグラビアアイドルの写真集とかはNGですが(笑)小説は基本的にOKでした。
外出許可が下りた時には必ずブックオフに行って10冊買って来て、病院へ戻るとその前に持っていた本を預けて新しく持ち込んだ本に差し替えます。病院にいると10冊くらいの本はあっという間に読んでしまいます。
因みに持ち込んだ本は、村上春樹の「ノルウェーの森」、中嶋らもの「今夜、すべてのバーで」等、精神科病棟との親和性が良すぎる作品ばかりでした(笑)。

大槻ケンヂの「リンウッド・テラスの心霊フィルム」というのも買って読んだ。これは大槻ケンヂの詩集なのですが、大半の詩は大槻ケンヂ率いる「筋肉少女帯」の歌詞が載ってる、詩集&詞集です。
その歌詞を読むと凄い世界観や哲学が織り込まれていて、いちいち深い歌詞なのでびっくりコキマシタ(笑)。この詩集&詞集も、病棟との親和性が良すぎる本(爆)。歌詞とは思えない文章にメロディ乗せて歌ってる詞も沢山ありました(笑)。
尚、動画は検索すれば出てくるのでここには歌詞のみを貼ります。



★「生きてあげようかな」

次に飛行機を見たら
少女は死のうと決めた
失恋だとか 通俗な理由
好きな本の間に
カミソリ隠し街へ
空は暮れかけ
飛行機は無く
浮かぶのはイメージ
枯れてくポプラ 沈んだデコイ
悲観的な映画 似てない似顔絵
死んだピアニストの未完成の曲
代わりに私が生きてあげようかな

浮かぶのはイメージ
落ちたヘリコプター 狂った時計
くだらない友達 救えない神様
横抱きのまま売られた子供
代わりに私が生きてあげようかな

思いとどまった少女
だがしかし
彼女の恋するやさ男は
理由あってすでに天国にいた
ひねもす男は下界の少女を見守っていたのだ
空の上からは少女の頭しか見えない
いいお天気だからもう少し生きてみようと
彼女が天をあおぐその時だけ
瞳を見ることができるのだ
だからなるだけ上を向いてお歩きなさい
それから
あまり甘いものばかり食べ過ぎぬように

もうすぐ月が出たら
家へ戻ろうと決めた
少女の上を いま飛行機が
静かに横切った。


↓押して応援してくれると励みになります。




にほんブログ村 旅行ブログ 放浪の旅へ


                    オカハセ