自分勝手、そして結婚?《 自分史[36]》 | オカハセのブログ

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季節は冬になっていた。ペンキ屋に行きだしてからは雪も降って来て、外の塗装の仕事はなく建物の中の塗装ばかりでした。中の塗装のほうが技術がいるけど、外の塗装がない分割と暇でした。オマケに田舎のペンキ屋なのであまり競争とかもないせいか、親方は悠々自適な仕事の仕方だった。例えば、昼ご飯に食堂に入ると「ビール飲むか?」と言って、結局午後は14時くらいから作業を始めて、16時には片付けに入り、16時半には現場を離れて、17時には僕は自分の部屋にいた。僕は相変わらず製材所の2階に住んでいた。

たまに隼人さんに会うと、相当処方薬を強くした様で、ボーッとして挙動不審だった。

クリスマスの日に僕の行ってるペンキ屋は仕事納めだった。
15時頃には終わり、そのまま親方の実家に行き料理や酒をご馳走になった。鳥を飼育しているお宅なので、鳥づくしの料理。新鮮な鳥の内蔵とか、見た目はかなりグロテスクだったけど、凄く美味しい。
お雑煮もいただいた。お腹もいっぱいになり酔いもかなり回った頃、隼人さんが「おー長谷川、どんだ?」とやって来て、親方は「おープッツンが来たな~」と(笑)。従兄弟同士だからそんな感じなのですね。
「年明けは1月6日から」と親方から言い渡されて、その日は製材所の二階の部屋に帰った。

僕は27日頃から青森市内に電車で行った。市内でサックスを路上で吹き、夜は駅前サウナに泊まるということを連日していた。
或る日路上でサックスを吹いていると、昔市内のジャズ喫茶のスタッフだった女の子が話しかけてきた。
ねぶた祭りに毎年のように来てた時期があった僕は、このジャズ喫茶の長く勤めているスタッフとは仲良くなっていた。

まさかこの時この女性と結婚することになるとは想像もしなかった。










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