『ノア版三人姉妹』稽古中です。

今月はもう、本番終わるまで毎日みんなに会います。
なんかすごい。


着々と段取りが進んで、
段々にみんなが台本をひもといてきていて、
それぞれが、役の息づかいになってきている。

誰かの芝居が変わり、
それに応える相手の芝居も変わり、
シーンの空気が今まで観たこともないものになり、
言葉が新しい熱を帯びる。



それを端から(端かよ!)観ている。

一番楽しい、わくわくする時期です。
大好き。

大切なのは新鮮さ。



今日は佐藤ばびぶべさんと一緒に台詞を覚えていて、
突然、カミナリに打たれたように、

「はっ! ばびちゃん、わたしこの台詞の意味分かっちゃった!」

「ウソ! 何何教えて!」

というやりとりがあり。

楽しかった。

(もちろんその思い付きが、本当に合っているかどうかは置いておいて。嬉々としてやってみたら、全然ちげーよ!と演出家に一蹴されるのもよくある話なので)

稽古をする醍醐味とか、演劇をする醍醐味とか。
イヒ!の瞬間。
これ、ちゃんと自分の役でもイヒ!しないと。




今日は床の間まであるガチな和室の稽古場で、ぎゅうぎゅうしてて、出番のないキャストがみんな穴が空くほど台本とにらめっこしていてた。

床の間にはかけじくがあり、
かけじくの四隅にはピンポン玉大の丸い飾りが付いていて、
稽古が終わったあとで吉田テツタさんがぽつりと、
「この丸いのが、寄りかかるとちょうど背中のとこにいい感じなんですよ」
と言ったのが、めちゃくちゃ面白かった。

テツタさん全然話さないのに。
お茶目じゃないか。
これだよ。

ぶつぶつと自分の台詞を呟きながらも、実はかけじくぐりぐりして、あーコリに効くわーとも思うんですよ。人間は多面的なんです。多面的なんですよ。
だから面白い。





チェーホフ。


古典で、ロシアで、台詞まわしもちょっと固い。
下手すりゃ、歌舞伎みたいなことになってしまいそう。
でも。

生き生きと、生きている。

すごく身近な、温度のある、血の通った、そうゆう『三人姉妹』になれたらいいなと思う。





松本寛子さんと、シス・カンパニーの『三人姉妹』観に行こうよって話してる。

調べて知ったけど赤堀さんが出る。

誰やるんだろう、クルイギンかなあ。




忘れるな。

彼の前で泣いたあの日のことを。