R4.春*色留袖だけど訪問着 | ✿ぶんぶくちゃがま✿ブログ       福井市の着付け  きもの相談処

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ひとり息子さんの入学式。

Nさま(^^)

ご自身でご購入のお着物です。




全体は落ち着いた色合いですが、

裾のたくさんの蘭が上品で華やかで、


また、濃色の裾色と帯色もバランスよく、

しっかり計算された素敵なコーディネートです。




さて、

色留袖と訪問着の話。


肩柄があれば訪問着ですが、

こちらのお着物の肩は無地です。



なので、ジャンル的には

準礼装の訪問着より格上の、

礼装 "色留袖"となります。





でも…実は、このお着物には、


留袖についているはずの、

「比翼」と「紋」がありません。


そして 実は私、

この仕立て方、すごく良いな〜!と思いました。



なぜなら、

「比翼」と「紋」は 

いつでも後入れができるので、


比翼と紋が無い今は、

訪問着まで格を下げた状態で、


「着用のシーンをいろいろに広げて着れる」

と言うことなんです。




年月がたって 息子さんが大人になり、

ご家族に大きな祝い事が重なる頃に、


「格上の留袖」に

チェンジが可能と言うことです。





何枚も着物を持たない現代。


「こうあるべき」の 

がんじがらめなルールばかり追わず、


良いお着物を数枚だけ持ち、

大切に、長い間、

いろいろな場で着れるように、が理想かと。






ご自分で選ばれただけあって、

身体にしっくり馴染んで

それはそれは♡とても良くお似合い。



洋服と違い、

30歳でも

50歳でも

70歳でも着たい着物。


だから、

着物って本当に選ぶのが難しい。


そのためには、

Nさまのような いろんな知恵が大事なのだと

改めて思います。




柄や色だけで決めるのでは無く、


「お仕立てで着る範囲を広げた」例として、


Nさまのお着物は 

とても参考になりました。






これからも、

ご家族の特別な記念日のたびに、


ママさんの華やかな着姿が、

より晴れやかに花を添えますね。



Nさま

(^^)ありがとうございました。




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