先日観てきました「硫黄島プロジェクト」第二弾。
第一弾「父親たちの星条旗」の記事は下記参照。
http://blogs.yahoo.co.jp/obusuke_1213/44255237.html
メガホンをとったクリント・イーストウッド本人が、「これは日本映画だ」といったまさに
日本の戦争映画。
イメージは、昭和40年代の日本の戦争映画を彷彿させます。
この硫黄島の戦いと戦場からの手紙により、有名となった栗林忠道陸軍中将。
最も優秀とされた指揮官であると言われていますが、劇中で私が最も印象を受けたのは、
そのような「優秀とされる」指揮官と、古参の参謀との軋轢というか、意思の相違というのが感じられ、
特に古い帝国陸軍の(当時あるべきとされた)考え方と、ある意味国際派として、アメリカの
強さや世界の常識を理解している栗林中将との思惑の差がうまく表現されてました。
よく、企業や組織を軍隊と同じように考えることもあり、私もそうなぞらえるのが好きなのですが、
やはりトップのミッションとビジョン、それを組織の風土や文化にどう浸透させるか、如何に
「正しい」と考えるものを、組織全体の「正しい」にしていくか、という難しさをこの映画から
感じました。
物語は、ある青年兵士の視点から語られていくのですが、淡々と話が進む中、惜しむらくは、
「硫黄島からの手紙」自体があまり強烈にインパクトがなかったこと、そして、時間の進み方が
わかりづらく、本来5日で終わるであろうといわれた戦闘を1ヶ月以上も長引かせ、太平洋戦争において、
唯一の日本兵よりもアメリカ兵の死傷者の方が多いという戦闘の描写が少なかったことですかね。
しかし、二宮和也のいい演技なんですが、やっぱ渡辺謙がホントいい役者になりましたね~。
独眼流政宗やタンポポの端役などから観てますが、ラストサムライもしかり、バットマンもしかり、
この「硫黄島からの手紙」を観ても、日本を代表する「日本人俳優」になったもんだと思います。
もうひとつ強烈に感じたことは、やはりこの戦争のない平和な日本に生まれた幸せと、絶対戦場に
行きたくないという思いと、そして、世界中から戦争がなくなることを願わずにはいられません
でした。