Red Auerbach
本名アーノルド・ジェイコブ・アワーバック(Arnold Jacob Auerbach)
通称レッド・アワーバック
言わずと知れたNBA名門中の名門Boston Celticsの8連覇を実現させた伝説のヘッドコーチ。
ちょっと古い話ですが、このレッド・アワーバックが10月末に89歳で亡くなりました。
彼の有名な逸話は、ボストンを8連覇させた、という話の他に、NBA FINALで優勝したチームが、
シャンパンファイトと葉巻を咥えるんですが、この葉巻を咥えるのはアワーバックにあやかってのこと
だったり、現在も最優秀監督賞は「レッド・アワーバック・トロフィー」と言う名称だったり、
って言うのは意外と有名な話。
実は、ファストブレイクというプレイをバスケットボール界に浸透させたのが、このアワーバック。
8連覇当時、名ポイントガードのボブ・クージーと、おそらくNBA史上3本の指に入るセンタープレイヤー
であるビル・ラッセルを擁して作り上げた速攻が持ち味のチームでした。
素晴らしいポイントガードと類まれなるリバウンダーがもっとも重要だ、という強い意思が
あったようです。
それと、レギュラークラスの選手を控えとして使う「シックスマン」を最初に採用したのも
アワーバック。
ですので、ボストンでは、ケビン・マクヘイルなど、歴史上素晴らしいベストシックスマンが大勢
います。
とにかく、日本のプロ野球のように、当初自由に選手を獲得できた上での連覇ではなく、創設当初から
ドラフト制度導入でチーム力が拮抗されるNBAというリーグで、8連覇をできたのは凄い。
NBAで次の連覇は3連覇で、そのチームもミネアポリスとロサンゼルスのレイカーズと
シカゴブルズしかありません。
それだけ凄い記録。
この8連覇のみならず、NBA最高の16回優勝、数々の名選手の輩出など、ヘッドコーチとして現場での
指導のみならず、ゼネラル・マネージャーや球団社長などの役員としても、その実現に貢献しました。
そしてもっとも重要な逸話としては、ロシア系移民の子として育った彼は、人種にこだわらない
選手起用をしたヘッドコーチの一人であり、創設当初ほぼ白人選手で支配されていたNBAにおいて、
最初の黒人選手のドラフト指名をしたのも彼であり、スターター5人全員黒人選手を起用した
最初のヘッドコーチも彼です。
また、NBA初の黒人ヘッドコーチも、彼がコーチを退く際に、彼から大抜擢され、選手兼監督として
連覇を果たしたビル・ラッセルです。
コートにおけるその手腕のみならず、現在のバスケットボール界で常識となっている数々の
逸話を実現させた男、レッド・アワーバック。
バスケットボールに少なからず携わる人間として、彼の死はとても感慨深い。