≪桜の便り≫

四国や九州で桜の開花が徐々にニュースとなる中、群馬には今週末に桜の便りが届きそうです。

富岡製糸場の敷地内は、毎年桜が綺麗に咲き誇ります。4月6日・7日の土日に観桜会が開かれ、富岡高校・富岡実業高校吹奏楽部の皆さんの合同演奏や、キッチンカーの出店、ファッションショーなどが予定されています。

県が実施したアンケートによると、富岡製糸場を訪れた人のうち、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の製糸場以外の構成遺産（田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴）とガイダンス施設・県立世界遺産センターのいずれかを訪問する予定あるいは訪問したという人は、約16％でした（速報値）。本年６月に世界遺産登録から10周年を迎えるにあたり、いかに観光スポットや飲食店・宿泊施設を周遊してもらうかが課題です。

製糸場では、2020年10月に西置繭所の保存修理工事が完了し、見学可能な箇所が大幅に増えました。今年1月からは日本語・英語・仏語・韓国語・中国語に対応する無料の音声ガイドアプリも整備され、一度来たことのある方も、海外からお越しの方も、世界遺産登録から間もない頃と比べてより詳しく見学してもらえるようになっています。さらに現在、「富岡製糸場を中核とした文化観光拠点計画」が文化庁から認定されており、2026年度までに構成資産の展示・連携を一層強化し、ホームページのリニューアル、県内温泉地の宿泊施設との連携などを促進していく予定です。富岡製糸場をきっかけとし、多くの皆さんに絹産業の歴史に触れ、群馬を周遊していただけるように、引き続き関係機関と連携して観光振興に取り組んでまいります。

※写真は昨春撮影したものです。

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