≪防災の日≫
9月1日は防災の日です。大正12(1923)年9月1日、関東大震災が発生したことに由来します。
地震の規模はマグニチュード7.9(現在の震度7相当の揺れ)、東京や神奈川を中心に死者・行方不明者は10万5000人を超えました。発生時刻が11時58分で昼食の支度をする時間と重なったため、多くの火災が発生し、被害が拡大したと言われています。群馬県は、負傷者9名、家屋の倒壊が49軒、前橋市で震度4に当たる揺れを観測、高崎市内で工場の煙突が多数折れたなどの記録が残っています。今年は大震災からちょうど100年ということもあり、テレビや新聞等でも例年以上に「防災の日」が注目されているように感じます。
さらに、今年は天明3(1873)年に浅間山が大噴火を起こしてから240年という節目でもあります。山のふもとに位置する鎌原村(現在の嬬恋村)では土石なだれにより477名が亡くなり、群馬県全体で1400名を超える犠牲者が出ました。山から直線距離で40キロメートル以上離れている渋川市の中村地区も、67軒の家はすべて流され、24名の死者が出ました。写真は、浅間山から吾妻川・利根川を経由して中村地区へと流れついた「中村の浅間石」です。東西11メートル、南北11メートル、高さ5メートル、周囲は32.4メートルにも及ぶ巨石で、噴火の威力がいかに物凄かったかが分かります。
地震や噴火、さらには近年毎年のように発生している集中豪雨など、災害はいつ遭遇してもおかしくありません。この機会に、懐中電灯の電池を新しいものに交換する、自宅近くの避難所を確認する等、今すぐできることを是非実践していただけたらと思います。私も国土交通省や内閣府、地元自治体などと協力しながら引き続き防災・減災対策を講じ、災害に強い地域づくりを進めてまいります。
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