≪液体水素エンジン車≫ | 小渕優子 オフィシャルブログ Powered by Ameba

≪液体水素エンジン車≫

5月26日~28日、静岡県の富士スピードウェイにて24時間耐久レースが開催されました。そのレースにトヨタ自動車が開発した液体水素を燃料とするエンジン車が世界で初めて参戦するということで、視察させていただきました。

 

従来の水素エンジンは気体燃料でしたが、水素は、-235度で液体化すると気体時の800分の1の体積になるため、より多くの水素を車両に搭載でき、航続距離も大幅に伸ばすことが可能です。ただ、液体水素だと充填や貯蔵時にも超低温に保たなければならないため、これまでは技術的な課題がありました。今回、低温でも機能する燃料ポンプが開発され、燃料タンクや配管は魔法瓶のような構造にして外気温を遮断し、レースへの参戦となりました。

 

水素エンジン車は、基本構造がガソリン車とほぼ同じであるため、既存の部品や技術を応用することにより、燃料電池車(FCV)よりも安価に製造できる可能性があります。今後、燃料タンクの小型化や実証実験を重ねながら、市販化につながることを祈っております。

 

なお、今回燃料に使用された液化水素の一部は、川崎重工業、岩谷産業、Jパワーによるプロジェクトでオーストラリアから輸送されたものでした。多くの企業や大学が共同で研究・開発を進め、水素に関する様々な技術が進展していることに敬意を表します。

 

2017年に、日本は世界に先駆けて水素基本戦略を策定しましたが、その後ヨーロッパやアメリカなど各国も水素普及に乗り出し、国際競争が激化しています。引き続きこの分野で日本が世界をリードできるように、私も水素社会推進議員連盟の会長として関係省庁、民間企業や大学の皆さまと連携し、全力で取り組んでまいります。

 

富士スピードウェイ①

富士スピードウェイ②

富士スピードウェイ③

 

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