②【第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝】第ニ部『松竹梅湯島掛額』『教草吉原雀』【こんぴら歌舞伎】 | カブキヌマル
◽️◽️やっぱり長文注意◽️◽️
第ニ部
⚪️『松竹梅湯島掛額』
もう幸四郎・紅長さんのやりたい放題(笑)
幸四郎、生っき生きしてた!
この日一日しか観ていないので、
幸四郎のどれがアドリブで想定外なのか
分からないけれど(笑)笑った、笑った!
途中、お七の友達の娘さんたちと
目隠し鬼をする紅長。
紅長が鬼をやると言い(笑)、
目隠ししながら「鬼へい…」(笑)
鬼平PRもしっかりと忘れない幸四郎だよ!
◽️◽️◽️◽️◽️◽️◽️◽️
鎌倉時代(!)。
江戸は駒込にある吉祥院の本堂。
木曾の源範頼の軍勢が攻めてくるので、
避難する町娘たち。まだ到着していない
八百屋の娘・お七の心配をしていると、
明るくてひょうきん者の「紅長」こと、
紅屋長兵衛・幸四郎、登場!
紅屋の丁稚長太・幸一郎かわいい♡
お七の母おたけ(雀右衛門)も
姿を見せない娘のことを心配していると、
ようやくお七ちゃん・壱太郎が
下女のおたけ・京蔵と一緒にあらわれる。
マイペースなお七ちゃん可愛すぎる♡
お七ちゃんは恋の病。
寺の小姓吉三郎・染五郎にご執心♡
しかし、お七ちゃんは家の借金のかたに
鎌屋武兵衛・鴈治郎に嫁がされる身。
おたけからそれを聞き、泣き出すお七。
お七を毎回皆で慰めるさまに、ほっこり。
一方。実は由緒ある武家の息子で、
国にいる許嫁との婚礼もあり、
家宝である天国の短刀を探す身であるため
お七の気持ちを受け入れられない吉三郎。
おたけが娘を思い、
吉三郎に仕える若党の十内・亀鶴に
吉三郎との縁組みを頼んでみるも断られる。
寺に帰ってきた吉三郎に十内が念押し。
そうこうしていると、
範頼の陣太鼓が鳴り、お七の事が気になるも
慌てて出ていく紅長たち(笑)。
このへんもうドタバタ!
お七の噂を聞き付けた範頼が、お七を所望。
範頼配下の長沼六郎と武兵衛が
お七を探しにやって来る。
紅長のアイデアで、お七を隠すための
欄間の天女とお七の入れ替え作戦発動!!
梯子を持ってきてお七を欄間へと上がらせる。
この時、幸四郎紅長。
サインを頼まれた壱太郎がなぜか
色紙に「こうへい」と書いたことを暴露(笑)
本気で(?)吹き出す壱太郎、いや、お七(笑)
梯子を登るお七ちゃんの尻を
ぐいぐい押して急がせる紅長(笑)
この二人のコンビもいい♡
改めて六郎が探しにくるが、嘘のように
バレずに、入れ替え作戦成功!
天国の短刀の詮議のことで頭がいっぱいの
吉三郎が戻ってくると、
欄間から降りてきて
グイグイ食い込んでいくお七ちゃん♡
こっそり見ていた紅長がこっそり入れ知恵。
お七が仮病の発作を起こし介抱する吉三郎。
水を口移しで飲ませてやることになり、
紅長がアドバイス(笑)
「あまりぶくぶくしてはならない」と(笑)
なんなら試しに自分とやってみるかと(笑)
「いいです」と断る染五郎(笑)
この親子のやりとり。大好き(笑)♡
おかげでお七の想いが受け入れられ、
良かったね!
了念・廣太郎の讃岐うどんPR(笑)
お七を探す六郎と武兵衛が再登場。
お七とおたけは死んだと了念から聞かされ、
必死に家捜しする。
そこに早桶が運ばれてくる。
蓋を開けると、亡者姿の紅長登場!
ここから紅長による、
空前の「お土砂」タイム(笑)開始!!
六郎、武兵衛にかけてグニャグニャに。
もう敵・味方誰かれかまわず
お土砂をかけまくる超楽しそうな紅長!
誰か紅長を止めろ!止めろ~!(笑)
ついに後見・ツケ打にまでかけちゃう(笑)!
琴参閤の浴衣姿の酔っぱらい當吉郎と
お茶子さんまで舞台に登場!マジか(笑)
當吉郎にサインを求められ
紅長幸四郎「こうへい」と書く(笑)
執拗にいじられる當吉郎とお茶子さん。
がんばれ(笑)と心の内で応援する自分。
そんな二人にもお土砂が容赦なく。
幕引にまでお土砂をかけたので、最後は
自分で幕を引く紅長(笑)
あー、楽し。サイコーかな。
そして、ついに。火の見櫓の場。
お七ちゃん・壱太郎の見せ場…!!
夜明けまでに天国の短剣を手に入れないと
切腹になる吉三郎…。
大雪の降るなか、
吉三郎に会いたいがために、
お七ちゃんとお杉は町境の木戸へ。
どれだけ頼み込んでも開けてはもらえない。
二人が仮花道を通って
別の木戸に移動するさまは楽しかった!
お客さんをお地蔵さんに見たてたり。
やっぱり狭い道を通って
客席の中をゆく二人に大いに盛り上がった。
どの木戸も開けてもらえず、
ついに火の見櫓の太鼓をたたいて
木戸を開けさせること思いつくお杉。
重罪にあたるため思いとどまらせるも、
お七は吉三郎に合いたいがために
実行してしまう。
壱太郎の人形振り。素晴らしかった!
お七が本当に
操られている人形にしか見えず…!
人形遣いに扮した黒衣との息もぴったり!
美しい段鹿の子の衣装への引き抜き。
ただただ、見惚れた…。
全ては愛しい吉三郎のため。
太鼓を打ち鳴らし、ついに木戸が開く。
琴平に出発する前に、
相方に人形振りのことを
「和風ロボットダンス」と説明。語彙力!
自分の語彙力はともかく、
言いたいことは伝わるでしょうか…。
天国の短剣を、
武兵衛から取り戻したグッジョブなお杉。
紅長が捕手の行く手をさえぎる。紅長、やる時はやる!
花道でのお七…の美しさときたら!
愛する吉三郎の命を救うため。
さめざめ泣いていた
お七ちゃんはもういない。
吉三郎への恋慕の情が、
お七をただただつき動かす。
壱太郎の所作の端々から、
一人の男を恋慕う女心の激しさが
とめどなく溢れ出し…。天国の短剣をしっかり胸に抱き、
雪のつもる道を駆けてゆくお七であった…。
◽️◽️◽️◽️◽️◽️◽️◽️
六郎・吉之丞のこんぴらふねふねダンス等、
金丸座ならではの見せ場がたくさんあり、
とても楽しかった!
途中本物のウグイスが外で鳴いていたり、
遠くで車の走る音が聞こえてきたり。
これもまた一興♪♪
⚪️『教草吉原雀』
桜が満開に咲きほこる吉原。
生き物を解き放つ仏教行事・放生会のため、
鳥籠を持った鳥売りの女 ・雀右衛門と
鳥売りの男 ・鴈治郎がやってきて、
放生会の謂われや、
吉原の男女の関係を躍ってみせる。
そこへ鳥刺し ・幸四郎があらわれ、
一緒に躍りだすも。
正体を怪しんだ鳥刺しに迫られた二人。
実は雀の精であることがばれてしまう。
鳥刺しも実は鷹狩の侍!
ぶっかえりがお見事で、
雀をイメージした衣装がとてもかわいい。
侍の幸四郎がめちゃくちゃにかっこいい!
待ってました、高麗屋!!
…残念だったのは、
2階席だったので
客席の後ろまでやって来た
幸四郎の顔を見られなかったこと!
「真上から推しを見る」
これはこれでレアか♡
…桜が客席に舞い散る中、
最後の絵面の見得!
幸四郎、最高にかっこよかった……♡
あのまま失神してもいいくらいの
かっこよさでありました!!きゃ♡
(幸四郎かっこいい、しか言ってない自分)
そして。拍手は続くよ、いつまでも!
カーテンコール、嬉しくて嬉しくて!!
割れんばかりの拍手の中、
雀右衛門、鴈治郎、幸四郎が登場。
鴈治郎の小躍りがやっぱりかわいかった♡
初めての金丸座。
役者さんとの距離も近く感じ、
客席の一体感もすごく。
むしろ、お客さんが主役!?と
思ってしまう瞬間も。
とっても貴重な体験をさせていただいた。
…これはハマってしまうかも。。
もうすぐ生配信が終わる時間かな。
自分は今、帰省中なので
帰ったら相方とじっくり配信観よう!!
こんぴら歌舞伎は配信観るまでが、
こんぴら歌舞伎だよ(by自分)