緊迫してるね、ハニー。なんて、お気軽にいっている場合ではないよ、って話。
朝から北朝鮮のミサイル?人工衛星?の発射の話題でアタフタしてる。政府は一度誤報なんか流しちゃって、もう見てらんない。こういう国と国との争いの時って、いろんな矛盾、それも見逃せない、且つ解決の方法がないモノが表出してしまう。結局今日の内には発射はされなかったけど、不安はまだまだ続く。
最初に北朝鮮が日本海に向けてミサイルを発射した時、私は大阪駅のホームにいた。もちろん、その時には気が付いてなくて、家に帰ってびっくりしたんだけど。全く同じ時間、というわけではないけど、おそらく日本の上空をミサイルが飛んだ時に、私はふいに空を見上げていたんだよね。なんだか凄く青空で、大阪の狭い空が澄んで見えたんだよね。
その時は、ちょうど初代のくびきから解放されて、その日も前日から友人宅を飲み歩き、その晩にとても印象深くて感動的なICEのライブを見たんだよ。なんとも開放的で、記憶に残る二日間だったんだ。
そして帰って、おや、しばらく一人で制作しないといけないんだな、なんて思って、イキなり四曲作った内の一曲がこれ。
他人のことが言えないから、僕らは優しい言葉で軽蔑する (←←←クリックしてね)
その頃に拉致被害者のことがどういう進展を見せていたのかは良く覚えていないんだけど、小泉首相の訪朝の前だったか後だったか、それも定かではない。でも、日本に向けて、大陸間弾道ミサイルが発射されたのに、何を悠長なことを、という憤りを覚えたのは良く覚えている。それは政府の対応だけではなく、日本の国民の多くの人に対して、私は憤りを感じていたんだと思う。
その理由がね、タイトルになった。結局どの国だって、スネに傷を持つ身。オマエはどうなのさ、なんて言われたら、言い返せないから、ありきたりの言葉でお茶を濁す。軽蔑とか、差別とか、そういう感情だけを残して曖昧にする。なんとも目を覆いたくなる。
一応、私の立場として、非戦の主義はある。ここでも何度か、そういうことに対してちょっと本を読んだりしている、なんて言っていたけど、相変わらず戦争を肯定する気にはなれない。それを、例えば、こんな曲で表現してみたりもしてるのね。
FRENDS DIES FOR JUSTICE (←←←クリックしてね)
ちょうどSTONESを大阪ドームで間近に見た日、その時宿泊していた友人の家に帰ると、真っ赤に燃えるイラクの状況をCNNが放映していたのを良く覚えている。帰って作ったのがこの曲で、日本の友人はね、正義のために死にに行っている、って意味なんだ。
拉致問題というのは国と国との重要な問題。明らかな国ぐるみの犯罪なのは間違いない。でも、今国と国との紛争を第三者の目で裁いたり解決したりする世界的機関は全くない。あっても、何ら拘束力を持たない。罰を決めても、それを果たす義務はない。だから、イラクでも、フセインを処刑したのは、あくまでもイラクの政府、という建前になっている。
つまり、拉致問題の解決に当たるのは結局、日本の努力にかかっている。結果はご存じの通りだよ。それを日本の失策と見るかどうかは、意見の分かれる所だろう。
ただ、ひとつの解決策として、戦争がある。イラク国民の解放を趣旨としてアメリカがイラクに侵攻したように、拉致被害者の奪還を求めて日本が北朝鮮に軍事行動を起こす。件のイラク戦争よりも、正当性はあるし、支持も得やすいだろう。そのついでに、政府も転覆して民主的な政権を樹立出来たら、なんて思えば、アメリカ他諸国の協力も得られるだろう。反対するのは中国ぐらいなモンで。
それを日本が選択するかどうか、は別として、そういう選択肢もあるって事だよ。でも、日本他先進諸国は不景気に喘いでいる、その人民の意識を反らせる意味でも、また、新たな市場獲得、戦争による復興特需なんかを見込んで、戦争というモノを突破口として考えることも出来る。後方支援と称して、日本にもある程度の失業対策、雇用その他も見込めるのかもしれない。
つまり、こういう考えに至るのが、ある種のベクトルを持った喧伝の成果だとしても、れっきとした戦争に至る踏み台は用意されている、っていうことなんだ。それに対して国民は、蚊帳の外でいられる気になっている。どうせ行くのは自衛隊でしょ、私たちが血を流すわけではない、なんてね。
ちょっと息抜きに、この曲を。
紅蓮の幻 (←←←クリックしてね)
ブッシュ大統領が、紅海上の戦艦のデッキで、戦争終結を宣言したニュースを見ながら、この歌詞を書いた。さっきのFRENDS DIES FOR JUSTICE もそうだし、その前の湾岸戦争の時の映像も、ずっと赤い炎の色のイメージが強い。あの燃え上がる火の独特の赤、橙色。
オバマ政権は、主義主張よりも経済とか、現実路線を行く。ブッシュは現実よりも主義主張を好む傾向にあった。主義主張は人によって様々だから、受け入れられる人と、受け入れられない人がいた。でも、現実に数字を見せられて、戦争はこんなに儲かりますよ、あなたにこんな利益をもたらしますよ、って説得されたらなかなか人は抗えない。それにもっともな正義を覆い被させられたら、もうそっちに走るしかない。そういう意味でオバマ政権はしたたかだ。
日本にしても、いろんな下準備をしている。今回は未だ、パトリオットの配備だけしか出来なかったけど、これもまたひとつの実地訓練と思えば、安いもんだ。法整備はお得意の解釈論で、なんとでもなる。この国を牛耳る者の中に、してやったりと、どうせなら日本の何処かに墜ちないかな、なんて思っている人も少なからずいることだろう。
戦争への道は確実に、日本にも引かれている。そして、それを停めることは、誰にも出来ない。今更クーデターだなんだと言わずとも、簡単に戦争は出来る。そういう意味で、日本はもっとも危険な時代に突入していると言える。次に日本が戦争に参加することを思えば、別に日本からしかけたってかまわないだろ?
さて、戦争が起こったら、私はどうするか?非戦の立場を貫くつもりはない。なんなら正義のために死ぬ覚悟をするかもしれない。この老体に何が出来るか、っていう問題はあっても。だって、私はずっと選挙に行って貴重な投票を休むことなく続けてきたんだし、その結果国が戦争に突入したら誰に対しても申し開きは出来ないと思うから。
それならば、とせめてもの勉強を、もっと早めにしておくべきだったね。マルクスなんて読んでるヒマ無かったよ(笑)。オッと、どうでしょうClassicも拉致の言葉に反応して、イキなり四国八十八カ所完全巡拝にジャンプだよ。そういう息苦しさも、戦争への道を醸造するような気もするんだよね。
なんてね、本日はエレクラの曲紹介を絡めて、このブログ始まって以来最大の悪態を吐いてみました。こんなコトを言うのはなんですが、コメントは慎重に。読者登録、アメンバー申請も慎重に(笑)。ロクデナシに取り込まれるとろくな事無いよ。それにしても、パトリオットは随分と小さくなったな、って事で。
それでは今日はこの辺で、ご機嫌よう。