この前、古くからの馴染みのある友人たちと会った。別の職業の連中ではあるけれど、一緒に何かをしようという話で、なるほど、生きているといろんなことが繋がって楽しいなと思ったりする。


で、その時に、ブラックフライデーなるものについて知った。


聞いたことはあるのだけど、自分には無関係のものとして捉えており、そして年々、自分に無関係と判断したものはビタ一文意識に触れてこないようになった。


世界の奥地で文明から離れて生きている人たちにSF映画を見せて感想を聞くと、宇宙船や機械などについては一切触れないと言う。それまでに見たことがないものに、ひとは興味を持ちにくいという話。存在にすら気づかないらしい。確かに、石の研究者が砂利をみたら、「あ、花崗岩だ!石灰岩だ!宝石の原石だ!」と忙しいだろうけど、何も知らない人からしたら、砂利ですらない、「地面」だ。


えーと、そんなこんなで、ブラックフライデーについて、聞こえてるのに聞こえてないような状態で生きてきた。いつから存在した言葉?調べたらわかる気もするけど、そうやって自分の世界の秘密を簡単に殺すのもつまらないから、放置。


ブラックフライデー。アメリカのヒーロー映画の主人公と混ざっていたとさっき気付く。それにしても、週に一回じゃないのに曜日指定の名前を持ってるのが不思議だ。ロビンソン・クルーソーという小説は小さい頃読んですごくおもしろかった記憶があるけど、ロビンソンは、漂着した無人島で現地の少年に会う。(現地の人がいるんだからそれは無人島じゃないんじゃないの?と思わなくもないけど、まあ、なにか専門的な定義方法があるんでしょうね。人がいたら無人島じゃない、てことになると「俺がたどり着いた時点でここはもうまた無人島だ!」てなっちゃうものね。)


あ、で、ロビンソンは現地で出会った少年にフライデーで名付けるんだよね。金曜日に出会ったから、という清々しいほどの決断力で。


いいなあ。作品タイトルとかを、こうやってスコーン!と決められる勇気があればどんなに楽だろう。でもこのフライデー少年、週のうち6日は自分が本調子じゃない気持ちにならないのだろうか。金曜日になったらすごく調子が良い気持ちになることの代償として。


ちなみに、中学校のときの教科書だったか教育テレビだったかわからないけど、英語を覚えさせるために「金曜日の晩御飯はフライでー!」と、エビフライのイラストがなにかと一緒な語呂合わせを見たことが、いま、すこし恨めしい。なんとなく、金曜日は揚げ物を食べねばならないといけない気持ちになってしまう。あ、だから金曜日の夜は居酒屋が混むのか?


ブラックフライデー。暗黒の金曜日。ジェイソンも出てくるのか。


超オフィシャルの大安売り、と認識した。お得な期間が終わっちゃう!と思うと、なぜか損する気がしてお金を使ってしまう、この、人間の性質、おそらく脳科学的に解析したひとがいるのだろうな。修正を逆手に取られるとどうしても旭山動物園の行動展示されてる動物になった気持ちもしないでもないけど、訝しむより、楽しむ方がゴキゲンなのは間違い無いので、存分に楽しんでくださいませ。

ネコニー・コバーンという緑色の化け猫の役で、年末にライブをする。ソロイベントは定期的にお誘いを受けるようになり、ずっとやってきたけど、忙しくなるにつれ、だんだん、トークメインの散らかしショーになってきてた。


だが、なぜソロイベントをやるようになったかと言えば、自分が独り芝居のひとだったからである。


父の影響で観ていた様々なロックフェスの映像。小さい頃から、そこでみたアーティストたちのように、ステージでメッセージを発するのを自分の未来像として思い描いていた。なんの因果か音楽ではなく演劇の世界に進んでしまった自分だけれど、持ち運びが面倒な演劇ではなく独り芝居であればパッとロックフェスにも出られるぞ、などと考え、路上で独り芝居をやっていた。


ま、だが正直に言えば、シンプルに、好きなのである。楽しいか?と問われれば苦しいこともあるけれど、魂がしっくりくることをしている時は、心が落ち着く。

そんなこんなで、どんなに忙しい時期であろうと、ソロイベントなどはしっかり作品として創り込むことにした。誰にも気兼ねせず、やりたいことをやると決めたんだ。人間、いつまで生きるかわからないしね。


それと、海外で独り芝居をやるという昔からの計画が、すこし現実的になってきたのもある。世界中の見ず知らずのひとに観られても何かを伝えられる、そういうものを創りたいという、まあ、子供の頃から思っていたことに、立ち返る。


。。。。。


鹿児島の奄美で発見された新種のウツボが、タピオカウツボと名付けられたらしい。身体がミルクティーのような色で、黒い粒のような柄が入っているからだそうだ。


流行を取り入れるのは危ないぞと、芝居を描く時にいつも思う。何年か後に見直すと恥ずかしい気持ちになったりするからだ。


タピオカブームは、一時期に比べれば下火。でも。いくつかの、チェーンはすごく拡大し、日常に存在する飲み物として少しは定着した、ような気も、する。しなくはない。・・・だいじょうぶなのかな。


どうか新種のウツボのためにも、タピオカを積極的に飲んでいきたい。絶滅しない限り、このウツボは永遠に存在しなければならないのだから。

。。。。


ハムレット稽古がとてもいい。過去ランキングのかなり上に来る良さ。演出を信頼できる愛せる尊敬できると言うことは、ほんとは当たり前じゃないといけないのだけどそれなりにこの世界では珍しいと言う側面もある。今回は、とにかく演出家の名前で出演を決めた。決めた自分を褒めたい。


。。。。

どんなに好きな俳優やアーティストでも、「うわあ、推しを人質に取られた!賛同していないし嫌な気持ちだけれど、お金を払わないと応援しにチケット買わないと、推しが傷付くしグッズとか手に入らないからがんばらないと」とかをやって欲しいと、知る限り、「推され」の人間も思っていないことが多い。ただ、堂々と言うことができないことも多い。この件に限らず、なんか違うなと思ったことについては不買運動などで世界を正していくこともいくらか大切なように末原拓馬くんは思っています。


寝ましょう。


12月初日、つかれたでしょう。

よおおおおくがんばりました。

あれほど、がんばりすぎるなよ、といったのに、なんだかんだ、がんばりましたな。


やれたこと、やれなかったこと

あちゃぁぁ、てこと

やっちまったぁぁぁ、てこと

いろいろあるだろうが


へーき

きょうのちょうじりは、あしたあうし

あしたあわなくても、あさってあうし

あさってあわなくても、、、

まあ、とにかく、われわれは、しぬまではいきるのだ。あんずるな。


おわりよければすべてよし、ともいわぬ。

よいときがたまにあれば、もう、かんぺき。


あるからね、よいときは。


おやすみなさい


おやすみ


のんびりぐっすり

おやすみなさい