去る1月7日21時過ぎだったでしょうか、講談社本社で行われた『パダラマ・ジュグラマ』顔合わせの帰り、劇団員で最寄り駅まで歩いて帰っている際のこと。さひがしさんの奥さんが美しすぎるという話題で持ちきりになって、さひがしさんが普通にのろけだしたのが、よかった。正直、仲間が恋愛してるところって想像つかない。照れ隠ししながら自分の妻のパーツについて語り続ける姿、もしも自分がドキュメンタリー映画監督だったら、ぜひ映像としておさえたかった。


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久しぶりのブログです。どうも、イベントごとなど絡めると書くのが難しくなるようなので、ここは基本、雑談的なことを書けたら合格、というラインにさせてほしい。


年末年始は大忙しのまま過ごした。長期の執筆系締切をいくつか抱えてしまったせいで、空き時間というものが一切存在しない始末。人間らしい生活から遠ざかりつつある。計画的に仕事を進め、休み遊び人生を謳歌する余裕を持てる人間になりたい。自分の仕事の遅い皺寄せがまるごと仲間たちに襲いかかるという「人質確保され状態」なもので、心持ちは極めてメロスだ。


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クリスマスは生まれて初めてクリスマスツリーを飾らず、そして案の定初めてサンタクロースは来なかった。僕ら家族はそんな予感をそれなりに感じ取っていたので、クリスマスイブにはみんなでクリスマスにまったくまつわらないご馳走を食べながらパンクロックを聴いて過ごした。それはそれでぜんぜん我が家めいていて、そしてふつうに4人と1匹で過ごしている安心感に満ち溢れた時間でござりました。


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「喪中」への理解がなかなか上手にできない僕は、「禁句をいったら罰ゲームごっこ」めいた風情で「おめでとう」という言葉を吐き出さないように心がけたけれど、途中から、なんか、もういいかなー、って感じになった。もちゅー。誰への喪に服しているんだっけ?ってなったら、それはやっぱりパパへの喪だろうし、でもパパはこんな時だからこそ、「たく!新年を愛でなくっちゃ」とエレキギターあっけらかんとギャギャギャかき鳴らしそうなものだ。世間に後ろ指さされて非常識家族扱いされても、なんかやっぱりロッカーの息子っぽくバカでいたいわよ。「死者に失礼だからはしゃぐな」っていわれても、こちとら本当は、はしゃぎたくてもはしゃぎようがない心持ちのままで、よもや永遠にこのままかもってうなだれてるんだ。歯を食いしばって空元気で笑うくらいは、見守ってほしい。

大晦日とお正月はパダラマ・ジュグラマのメインヴィジュアルをつくってた。ここ最近は誰かしらアーティストとコラボする形が多かったのだけど、今回は自分。予算削減というシビアでお茶目な事情もなくはないけど、それよりも、まあ、単に自分でやりたかったのさ。何もかもを創ってしまう自分のためにはじめたことなのさ、心の逃げ道としての創作なのさ。


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街中でデモンストレーションライブのようなものを目撃する。音楽や叫びによって何かを伝えることに対して、僕はかなり理解がある。だけど、まだ信頼関係を築くことのできていない人の大きな声は、ただただ怖くて内容が何も入ってこないんだ、ということは、知っておいて損はないように思う。


声も言葉も音楽も、相手の心を動かすためにある気がする。それは、赤ちゃんの産声とか、鳥の鳴き声とか、犬の遠吠えとかもそうだろうけど。大切なことを伝えて、相手に動いてほしい、と願うなら、どういう伝え方をするべきか。「自分の衝動を表に出すための表現」と「相手がある表現」とは姿が違うこともあるから、整理整頓必要だなあ、と思うのでした。


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12月20日から1月10日まで、ジュロコロ基金のためのチャリティグッズを販売していた。カンボジアの子供たちに井戸と学校を贈る。驚くほどの盛況ぶりで、とてもじゃないけど自分だけでは集まらないような金額が集まった。手創りのキャンバスアートの予約数は鰻登りに増え続けた。

想定以上の数になったので材料も新たに調達しながら、ここから大切に一枚一枚描いて行こうと思う。到着の遅れはごめんなさい、でも、絶対に届けます。額縁や留め具、それらの塗装と、梱包、発送はすべて母がものすごく協力してくれている。チャリティグッズについて相談したら、手描きのキャンバスアートにしろと言ったのは母だった。


最近では劇団のグッズをはじめとしてイラストを描かせてもらうこともあるけれど、ふつう、ひとつの仕事で提出するのはせいぜい1枚か2枚で、それがデータとしてバッグやシャツ、パンフレットなど様々なものに運用される。原画を売るのは初めてだし、1枚の絵をひとりに贈るというのは特別な体験だ。もちろん、当たり前にとっても大変。でも、今回のこのことに関しては、大変なものを贈るんじゃなきゃダメだと思った。お金を使ったほうがグッズは楽につくれるけど、そうでないからこそ宿るもの、きっとある

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1月13日

稽古。アトリエにみんながきてくれる。たのしい。物語やシーンのことをみんなで語らって、理解を深める。こんなことを丁寧にやれる現場は上等だ。枝葉だけでも絵にはなるけど、生きていく木を育てるには根っこが大切。みんな頭がいいので話が弾む。質問に答えているうちに気づくこともある。感謝。

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おやすみなさい。

明日の朝までよく眠って。

眠れない夜も、よい夜です。

夜の悲しいのは、夜が終わることを知っているから。だけど、夜は朝を夢見てる。朝を楽しみに、おやすみなさい。


うまくいかなかったこといろいろあるだろうけど、どんまいです。大丈夫。大丈夫だから。


おやすみなさい