母が、新聞配達をしているお姉さんに「人と接触しない時はマスク外していいのよ!熱中症になるよ」と諭してた。お姉さんが、「ふへぁ!」て笑った。なんか、いい場面だった。

おぼんろの顔合わせ。パンフレットにちょろっと使う写真を撮影したりもした。パンフのデザインについてなんかも話し合い始めてる。良いものにしたい。なんだかんだ、数年前のパンフレットとかを見返すと、楽しい。写真も、言葉も、残せるだけ残しながら生きるのがいい、なんて、潔さ微塵もないようなこと考える。でも、本当に。読み返しながら、この時、あの人が、ああだったな、とか、そう言うことを思い出すんだ。何気ない一言が、ワインよろしく、何年も立つと宝物になったりする。宝物の種を吐き出しながら僕ら生きている。世界中に撒いて撒いて、いつか咲けよ、宝物の花。て言う感じ。本当に、些細な、どうでもいいこととかが、リアルタイムでは邪険にしている瞬間とかが、化ける。思い出す、って言うのは、脳の力を結構必要にするらしいね。だから、それを手助けする意味でも、文字や写真、ていう思い出しスイッチにしておいておくのがいい。記憶の保管庫の鍵だね。ちょっと、言い方かっこ良すぎるね。

 

しまった!!!!黒と白のパンフレットもらってない!といま、気付いた。みんなはもらったのかな?千穐楽の後ダッシュで出てきちゃったからかも・・・。読んでくださった方、いるかな。昔から、パンフのコメントには心を込めて挑むことにしてる。

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写真、左から、さひがしさん、こうちゃん、たくま、りんちゃん、めぐ。キャスティングどうしますか?と言われて、いろんな人を候補に考えたのだけれど、今回は泥臭く、演劇らしい演劇を創ろうと思って、このメンバーで行くことにした。スターがいるわけでもないし、キャストも少ないし、これで本当に何千人呼ぶつもり?と驚かれるけど、良い作品を創れば観客はきてくれることを知ってる。それでうちはやってきたので、ブレない。ブレた途端に魔法が使えなくなるんだ、きっと。今回も、チケット、すごい勢いでハケてるって。嬉しい。客席数50%になってしまったから、ご検討くださっている方、お早めに。

顔合わせはアトリエでやったのだけれど、母に仲間たちのための料理を頼んだ。どうだ、美しかろう。実は家族で一番アーティスト気質なんじゃないかと噂されているのが、母。昔から、「現場において食事は一番大切」と母は言う。これから自分たちは、心を込めた、力のこもったものを作るんだ、作って欲しい、と言うときに、しょぼくれたお弁当を出しちゃダメだ、と何度も言われた。

 

こんな時世に食事の写真を載せるなんてよくないんじゃないかと思ったけれど、ごめん、どんな時世でも、僕ら、ものを食べるし、物を食べると言う物語を、ちゃんと丁寧に大切にしたい。僕は、この食べ物のことを、忘れたくない、無かったことにしたくない。だから、ここに、このことを書かせてね。もちろん、感染対策は、ちゃんとしてる。当たり前だけれど、僕ら、お互いを大切にし合っているし、観客を守ると決めているし、本番の幕は絶対に開けて欲しいと願ってる。すごく気をつけています、いろいろ。

 雲が綺麗な季節になってきた。夏だよ!と報告したくなる。クジラ。いいなあ。ずっとみていたい。冬の夜空と仲良しな僕は、なぜか夏の青空を見ると幸せで泣きそうになる。この雲を、シアターミクサに持ち込みたい。この青空を、この暑さを、この心のざわめきを、持ち込みたい。持ち込んで、未来永劫消えてしまわないものに、してやりたい。


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おぼんろ公式が、たまに「ぼろん」出会うの、謎に思ってる人もいるかと思います。実は、「おぼろん」という公式キャラクターがいて、語尾が、ぼろん、なのです。真面目なツイートをしないといけないときに、僕ら、どうしよう、て、よく葛藤します。

かわいかろう。


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顔合わせには、たくさんのスタッフ、講談社の方々など、来てくれた。台本は、まだない。日々の中で創っていくときめている。


でも、もはや独り芝居でズラー、と、物語として語れるところまでは来ているので、昨日は、みんなに、それを共有。自分だけの物語が、みんなの物語になっていく瞬間は好きだ。


あとは、いま、僕が、物語をどうしても紡ぎたいということについて。どうしても、僕の身の回りに起きたことを、たくさん話してしまった。本当に、心を通わせて作りたい仲間。嘘もつかないし、体裁も整えない。これから1ヶ月、恥ずかしいところも情けないところもたくさん見せてしまうように思うけれど、でも、だからこそ、きっと創るべきものがある。


8月12日が初日です。この物語が、みんなの物語になる瞬間を待ち侘びながら、毎日に挑みます。


さあ、今日も暑い。幸せになるにはもってこいですね。たくさん笑おう。