本日7月4日20時14分頃でしょうか。
『黒と白』が千穐楽までの全ステージが終わりました。
マルートという役をやらせていただきました。
ここのところ毎日ブログを書いていて、今夜こそはとてもとても、書きたいことがあるぞと意気込んでいたのですが
どうにも、今夜、あまりに作品の力に呑み込まれていて、「言葉にならない」という言い回しがこの世界にはあるけれど、まさしく、言葉にはならなくて。
なので、明日以降、深く深く、言葉を紡ごうと思っています。
この物語に参加できたこと、そしてたくさんの方々と出会えたこと、心から感謝しています。
自分にとって、本当に大切なものを懸けて挑みました。
もしも僕の演技がみなさんに何かを伝えることができたのだとしたら、それは、これまで僕と出会ってくださったみなさま、応援してくださったみなさま、そして、僕の家族のおかげです。それが、僕の力のすべてです。
この期間、あの場所で舞台に立っていたことを誇りに思います。
僕は、マルートという役をやるに当たり、ひたすら愛することを突き詰めました。僕は、愛するというのは能力だとおもっています。才能というものも存在する。愛は時として間違いであることもあるけれど、間違うことも含めて、愛は圧倒的に正しい。そんな思いでマルートをやりました。そんな思いを持てたのは、僕に愛を教えてくれたすべてのひとたちのおかげです。そして、この日々の中でも、たくさんの愛を感じ、学びました。それが一生の宝物であって、そして、この宝物よ、これからも、どんどん大きくなれ、と願ってます。
マルートは、誰とも仲良くなれないのだろうな、思って役作りをしました。だって、あんな感じですから。
誰ともうまくいかず、自分でも自分をコントロール出来ず、自分のことを、恥じている。
そんな中、たぶん、唯一人、最初にマルートを肯定してくれたのがハルートだったのだと思ってます。数千年前のことです。元から白い天使としては欠陥のある性格を持つマルートに、ハルートは声をかけて、マルートは白天使として生まれてきてよかった、一緒に白い天使としてがんばろう、と話してくれたことがあるんだろうな
なんてことを、思っていました。ごめんなさい、勝手に考えた話ではあります。
マルートはハルートを追いかけるのに無理をしたことがありません。どんなに大変でも、ぜんぶ、それは幸せに繋がる行動で、幸せなのです。小さなことにショックは受けるけれど、けれど、愛は圧倒的に、幸せなのです。そう思いました。実際、この身体をマルートに貸し出した数週間で、僕の身体は相当ガタがきています。大変な生き方なのでしょう。でも、幸せでした。
なんて、こんな話、いくらでもあって、ありすぎて、終わらなさそう。ゆっくり、これから、話していきたいです。
仲間たちに感謝です。これも、書いても書いても書き尽くせないほどのことで。長い付き合いになればな、と心から願っています。そう、ありますように。
『黒と白』の未来のことも、どうか素晴らしいものであるようにと願ってます。たくさんのファンの方が支えてくださっている作品なのだということを、日々、ひしひしと感じました。これからも、そばにいてくだされば幸いです、と、シリーズ新参者ではありますが、心からお願い申し上げます。
幸福でありましょう。
幸福を、感じられる自分でいたいです。
みんな、みなさま、『黒と白』お疲れ様でした。寂しくてたまらないということ、内緒にはしません。
寂しいです。
また会いましょう。
まだ、自分の中にマルートは残っていてふわふわと不思議な状態なのですが
全身全霊で愛を信じたマルートに、どうか拍手を贈ってくだされば幸いです。彼がどうか、ハルートのことを幸せにしていますように。
おやすみなさい。
今日が終わってしまうことをすこし怖がっていますが、どうか、どうか、明日も、今日の続きみたいにみなさんと会えるに違いないと信じて勇気をもって、
おやすみなさい。
僕に愛のなんたるかを教えてくれたあなた。
おやすみなさい。