努力の必要ない場所で努力をし続けられるか。誰にも足りないと咎められていないのに、自分に「もっと」を求められるか。
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実は今回の公演、マリオンクレープさんとコラボをしているとのことで、今日、楽屋に大量のクレープが届けられたのです。生クリームのことは尊敬しています。うれしい。ほんと、うれしい。
この舞台に出演してよかったとおもいました。
みなさまもぜひ。
共演者のてっちゃんというのがいる話は何度もしてるけど、変。185センチ超えの変人。変すぎて、楽屋で、てっちゃんにサスペンスの小説を書かせたらどうなるだろう、と盛り上がった。完全犯罪の手練手管を簡単に思いつきそうだ。でもたぶん、登場人物の思考回路が、凡人には理解できなさそう。
で、てっちゃんに言ってみたら、「やってみたいですね〜」と答えてくれたのだけど、その流れで、てっちゃんが実は薬剤師であることが判明した。そんなことある!?
そして、なぜ犯罪の話から、てっちゃんが薬剤師の話になったかわかる?
こわかろう。
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一方でみずきという男は、なぜか今日のお弁当がなんであるかをわざわざそれぞれの楽屋に言ってまわる。すごくうれしそうで、生き生きとだ。そして、誰もそれを求めていない。みずきは自分の生きる意味をそこに定めたのだろうか。真っ直ぐな目で、報告してくる。みずきが幸せならそれでいい。
さっきは、両手にクレープを持ってもぐもぐとむさぼっていて、みんなから「ゴリラ、もしくは阿部寛」と言われてた。
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振付もやっているタクトは、舞台裏で「無心になりたい時は、ナスのことを考えます。え、みんなそうじゃないんですか?」と言った。
タクトは静かにちゃんと頭の中が崩壊してる。
なんだ、この現場。みんな変。
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きょうすけと、ごーきと、3人で。きょうすけは、楽屋で変な動画をみせてくれる。
りゅうとも写真撮った。みんな写真よく撮るから、なんか楽しい。なんだかんだ、残るのは楽しい。りゅうは、すごく謙虚で誠実なのに丸ごと雰囲気が胡散臭い。ほんとにいいやつなのに、そしてたぶん本当に誠実で美しく繊細な心を持っているのに、日常の一挙手一投足がすべてコメディ色に染まってしまう。
『蝶の筆』で共演したゴロウがみにきてくれてたらしい。おぼんろの音響をよくやってくれる、れいこさんも来てたって。ゆうじさんもきてくれたらしい。自分の芝居に同業者や知り合いを呼ぶことあんまりないのだけど、なんか、うれしいものですね。
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自分の出ていない部分については、共演者とたくさん話す。芝居の話は無限にしてしまう。みんなに迷惑んかけてるかと思ったりもしつつ、物語や演技のこと話し始めると止まらなくなる。
悔しい。なんか、この仲間をふつうに好きになってる。くそう
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基本、すべてのものは奪われていくんだ、くらいにおもっていたら、いい。そうしたら、すごく、なにかがすくなくなっても、「まだこれだけ残ってる」と幸せになれる。
「これだけになっちゃった」「もうこれしかない」「あんなにあったのに」は、いやだ。手元にあるものに、ありがとうを言っていたい。
でも、それさえもいつか奪われるかもしれない。しかし、こわがる必要はなくて、忘れない限りは忘れないし、ありがとうと思い続けてる間は幸せでいられる。誰がどんな暴力で何を奪おうとしたって、心の中だけは闘って守れ。
運命ごときに不幸にされるな莫迦者よ。
なんてことを、自分に、言う。