今日は執筆と、三つの現場を梯子した。とても疲れたけれど、いい日だったよ。

どんな日でも、いい日。

日の数は、決まってるから、そのうちのひとつだって、嫌な日だなんて思いたくない。

どんな日でもだよ。

 

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昨晩、あまりにバテていることに気がついて、「よし!0時までに寝るぞ!」と決意して、寝たのが1時くらい。いつもは明け方だから、快挙だ。でも、いろいろあって、途中目が覚めるし、なんだかおかしな夢をたくさん見るし、起きたときにはぐったりだった。

 

おかしな夢は本当におかしな夢だった。夜中にベッドで目を開けたら黒い服を着た女の人がいて驚くのだけれど、その人は、流通関係の仕事で空を飛んでいる関係で、うちを休憩所にしていたらしい。両親が伝え忘れていたらしいのだ。そういえば、窓があいてる。北の窓からうちに入り、家をつっきり、途中の台所で栄養補給などをし、南の窓からまた飛び立つシステムらしい。

 

なあんだ、と思って眠って、なんかおかしいなと思って目が覚めたら、部屋の端に知らない男の人がいた。何かを振りかぶってこっちに近づいてくる。怖かった。あまりに怖くて膝がガタガタと震えながら、やっとの思いで「や、やめて!」と言うと、「医者だよ」と怒り気味に言って、スプレーでシュッと消毒して何処かに行ってしまった。「なんだあ、医者だったのかあ」と夢の中でまた寝た。

 

よくわかんない夢。

 

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「スポーツや、エンタメを奪われた時、私たちはどうするか考えて、テクノロジーの力で乗り越えた!」

 

とテレビが言った。もちろん、僕だって僕だって乗り越えた側の人間だけど、

 

根本から覆すようなことを言うなら、僕としては、んー、何と言うか

 

もっと、いざとなったら、他人が遠くでやってるスポーツやエンタメを見るんじゃなくて、日常の手の届く範囲の中に喜びを見つける方法を模索する方が良いんじゃないかと、ちょっと思った。

 

テクノロジーは、弱い。テレビだって、電波塔とか衛星を持ってる偉い人が意地悪してパチンて電源落としちゃったら終わり。そしたら、テクノロジーも奪われる。じゃあ、生きてけないの?感動を諦めないといけないの?

 

そんなバカな、だもん。

 

子供を喜ばすのはさ、家族か、友達か、町内会の人か、先生か、公園のおじいちゃんか、そんなひとたちが筆頭でいい。

 

オプションだよ、テレビの向こう側の人気者とか、YouTubeのひととか、ゲームとか、そう言うのは。身近な人を喜ばすことまで外注にしたらいけない。

 

こどもに卵焼き食べさせたい!て思って、自分でも卵焼きは作れるんだけど、自分の代わりに作って売ってくれる人がいる。そのおかげで、お金さえ払えば時間が手に入って、その時間で仕事ができる。それで得たお金で何をするかって言うと、・・・卵焼きを買うわけ。だったら最初から自分で作るのと同じじゃんて思うんだけど、根本的に違うのは、子供に「つくってもらったぁぁ⭐︎」て気持ちが残るかどうか、てこと。もちろん、プロの味はおいしかろうとは思うけれど。

 

スポーツも、別に、地域の少年野球でも充分感動できる。うちのママなんかは、たくまのサッカーバスケをみんなで応援に来ては熱狂してたもんだよ。

 

普通に考えてよ。家族や友達のやってることの方が、心に響く。

 

なんてことを、僕らは言ったらまずい。商売上がったりになっちゃうから。そう、商売上がったりになっちゃうから、言わないんだよ。僕らを見ないと死んじゃうよ!て、言うの。

 

僕らのことも見てほしい。もちろん、命がけで訓練してきたから。でも、ちゃんと、身近にも目を向けてね。僕らの物語を通して、身近にある輝きを見つける力を手に入れてね。これから先、本当に電波塔倒れて衛星落っこちて、もしかしたら僕なんかどっかに消えてしまって会えなくなるかもだけれど、それでも、あなた、どうか幸せでいられるように、その時のために、ちゃんと備えててね。そのための手がかりになるような物語を、贈れたらいいのになって、思ってる。

 

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お昼からの現場は、すごい緊張だった。なんであったかはまだ言えないのだけれど、4月から準備していたことがほんのちょっと報われた。長く長く時間をかけて創るほどに、その作品がどうなるかについての緊張感が増す。かっこいいのだろうなと思っていた人が、本当にかっこよかった。「幻滅」の逆の言葉はなんだろう。「思った以上だった」と言う言葉。幻が、幻以上に膨らむ。ふくらむも違うな、進化する?彩りを増す?違うな。幻として思い描いていたものを現実に目の当たりにしたら、幻よりもすごかったんだ。・・・ないな、多分、この言葉。考えたい。古事成語風にするしかないかもな。二字熟語の手に終える相手じゃない。

 

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『黒と白』の稽古をやった。舞台説明を受ける。ダイナミック。セリフも読んでみたが、まだ何も決めつけず、確定しないでやってる。核を掴む前に外側を作りきると大したことにならない。ある時間の中で、丁寧に丁寧に、マルートにとって一番大切なことは何かを見定める。相手役はアガタゴウキという名前。強そうな名前だけれど、本人は弱そうで優しくてよく笑ってくれる。とにかく、精神的にはゴウキと終始べったりだ。休憩中なんかもたくさん話す。もっと話したい。

 

今回はシリーズ物の3本目で、新規参入の天使は4人くらいで、他の10数人はこれまでのシリーズにも参加してるらしい。みんな、それぞれ個性的。みんな優しい。

 

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昨晩は雷と雨がすごかった。

今夜は静か。

明日はどうだろう。

空からいろいろ降ればいい。

綺麗なものも汚いものも

そいつは「堕ちてしまった」と思うかもしれないし

物体としては「落ちた」だけだとしても

「降ってきた」と思えるんだぼくらは見上げて

 

おやすみなさい。

夢に落ちていきましょう。

誰かのところに降りましょう。