アボカド

アパガード

アフォガード

 

の3人が、「アからドまでの距離感」というユニットを組む。

 

果物と歯磨き粉とスイーツの3人旅。種族は違えど自分らには共通点がある、名は体を表すというように、名前は重要なことなのだ。

 

しかしやがて3者、自分たちがどうしても違う者同士であることに気がつき始めてしまう。

 

「アンフレンド(友達ではない)」

 

共通点があれば繋がれるというわけでもない。そうであればあのトンマな人間同士があれだけ共通項のあるもの同士で戦争をし続けることの説明がつかないじゃないか。だがしかし、どうだろう。僕ら3人は、離れ離れになることを選択していいのか?どうだろう。「アぁ・・・。ダメな気がするけド・・・」

 

3人は、長い旅をし続けてきた。その時間は真実であり、忘れてしまえそうにも思えなかった。

 

僕らはほんの少し同じ部分があって、けっこう違う部分がある。だけれど、それがなんだ。僕らは僕ら、「僕ら3人」という類の呼び名を持てばいいだけだ、考え方は都度、更新していけばいい、僕らは「僕ら」の幅を更新して行けるんだ、仲間が増えるかもしれないし、減るかもしれない、僕ら同士の関係も変わるかも知れない。恐れず、変わり続けよう。

 

「アップグレード」

 

3人は自分たちのことをそう名乗ることにし、クスクスと笑い合った。

 

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午前中は絵の納品作業。映像に使うものなので、いくつかのタッチで何パターンか描いて送る。仲良しのトモキという男とタッグを組めたので、やりとりにストレスがないばかりか、なんか、やりとりが楽しい。

 

仕事のやり取りを最小限にすべし、電話やめろ、メール短くしろ、という考え方トレンドだけど、そういうひとのクリエイティブつまんなさそう。せいぜい左脳を駆使してアーティストの発明品の劣化版を量産してそう。

 

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昼からも、ちょっと絵の完成作業。描いたことないものが多すぎていちいち時間がかかる。動物の絵のレパートリーができるたんびに思うのは、「岡山のちびたちに描いてあげられる!」だ。やつら、やたらと持ち物を持ってきては、絵をかけとせがむ。かばん、シャツ、水筒、靴、ファイル、ゲーム機、電話、ノート。。。

 

「アーティストに無料で物を頼むなんてダメだ!やりがい搾取だ!」なんて議論は不要。愛されてるのがわかるし、愛してるから、いくらでもなんでも、してあげる。大抵、ただでアーティストにクリエイティヴを頼む人は、そのクリエイトがどれだけ大変か、価値があることかわかっていない人が多いんだが、こどもたちの場合は、違う。「やったー!!ふつうは、たくまにこんなん描いてもらうの、めっちゃお金かかるじゃろ!やったー!!こっちにも描いて!」って言う。価値がわかってるならいいんよ。みんなからもらうものに、同じくらいの価値がある。

 

おとなのなかには、そうやって愛の交換のつもりで無償で創ってあげたもので勝手に商売してるひともたまにいる。あと、タダでもらったのに、実はあんまり喜んでない人もいる。上等さがわからないなら頼まないでよ、って思う。物を創るのは、好きだけど、ちゃんと大変だし、創れるようになるまでに、たくさんがんばったんだから。悲しいから、逃げる。逃げても悲しさは残るし、世界が怖くなる。

 

お金なんてこの世界になければいいのに。

 

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「こんなんじゃできないよ!」と思うことがたくさんある。時間や状況がこんがらがったり、自分ではコントロール不可能なところから突然集中を乱されたり、いろいろ。

 

でも、「できないよ」なんてこと考えるのを、やめる。

 

できなさそうだろうと、なんだろうと、やるしかない。しかもイヤイヤじゃなくて、やりたいと自分で思ったからやっていることしか、身の回りにない。

 

どんなことがあろうと、やる。今の自分にその力がないというなら、やれる自分になるための力を手に入れる。

 

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人間の肉体の非効率さをどうにかしようと科学者がんばりロボめいたニュアンスで血も涙もないひとがほとんどの世界になったら、それでもやっぱり血と涙を懐かしむ人がいてそれらを売る商店できるでしょう。どちらも売れるか分かりませんがどちらもロボめいた自分の体錆びさせるために買われて行くやもわかりません。

 

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ワクチン接種クーポン。命を守るクウポン。クワヌポン。なかなかこっちをシリアスな気持ちにさせない語感のお名前をお持ちね。

 

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Twitterで大坂なおみさんのことを悪く言う言葉を見つけた。かっこわるいよ、やめな。

 

持って吐き出す言葉が片っ端から汚れてしまう呪いにかけられてしまったのなら魔法で治してあげたい。すべての言葉がヴェルレーヌみたいになったら、人生幸せになるのに。かわいそう。

 

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おぼんろ焦る、焦る。でも、制作面で大きな報せ。やったぁぁぁ!!てなった。

 

衣装の永田さんからも制作スタートを切らせてとの催促。焦る焦る。

 

あらすじの感想が、メンバーみんなからくる。さひがしさんとは、世界とやり合う方法についてよく話し合う。痩せて欲しいと連絡した。痩せるとかなりいい男だけど、そうじゃないと、さひがしさん。

 

世界のことは、割と本当で、今年は個人的にはアシテジ世界大会にも出場したし、夏はルーマニアシビウ国際演劇祭に参加予定。今度の新作の映像には、英語字幕を付けようと話してる。

 

めぐみさんはとにもかくにもワクワクしてるって。「芝居が好き!!」て、一番素直に言う人。あどけない少女から老婆まで、なんでも演じる。さて、今回は。

 

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『黒と白』の台本を読む。どうしよう、これは大変だ。心がどうにかなってしまいそう。天使の物語だけど、血の通った生き物になってみせる。

 

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パパの植えたアサガオが少しずつ大きくなってる。ベランダはママとの共同制作。

小さい頃だったかな、ギターリストにならなかったら何になりたかった?と聞いたら、「花屋」って答えた。

それ以来、拓馬は花を好きになったんだと思う。

 

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明日も緊張することがたくさんある。寝よっと。

 

おやすみなさい。夜があなたを包み込みますように。