髪の毛ちょん切ってもらいに行きました。
飛び込みで。
見知らぬ店の、見知らぬ人に。
すごく、長かったのです、髪。
「髪はいつも決まった人に切ってもらいなさい」と言われ続けて何年でしょうか。
未だに、自分の髪型に対する真摯さが不足している僕です。
けれど、この日は翌日に取材の予定が入ったのと、もう随分と伸ばしっぱなしだったことを受けて、一念発起、髪を切ることにしたのでした。
美容室へは、滅多に行きません。
予約が苦手なのです。
人生全般、予約が苦手で、映画も演劇も食事や病院も、自分で予約ということをしたことがありません。先の予定を立てることがすごく苦手で、頑張ろうと思ったこともありましたが、これはこれで自分の生き方かな、なんて、良いのか悪いのかわからないけれど腹を決めてしまいそうな僕です。
髪はいつも現場で出会ったメイクさんに楽屋で切ってもらうことが多いです。そもそもが髪が長いのが好きと言う訳でもなくて、ただただ伸ばし続けて数ヶ月とか経つうちに髪が伸び、その状態で仕事を引き受けてしまうから、つながりの関係で切り損ねてしまうのです。。。
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さあ。美容院探しでした。
街を放浪すること1時間以上だったかも知れません。
運悪くその日は火曜日で、世の中の美容院の多くは定休日。
それでも、ようやく開店している美容院を発見し、門をくぐることに。
現れたのは、坊主頭のお兄さんでした。いい人そう。
僕自身は特に髪型にこだわりがないので、いちおう、いろいろなお仕事の関係であんまり長いイメージは変えられないとだけ伝え、あとは任せてしまおうと心に決めたのでした。
「このくらいでいいよね?」と美容師さんがスマホで見せてくれた写真は、ミディアムロングという髪型らしく、とても素敵でした。
「軽くするね。まず、内側は減らす。外の長さは基本変えないから」
なんだか専門的な技術の説明を披露されて僕はつい、うっとりしました。
僕は髪を切られていると「それはいま、なにをしているんですか?」と聞いてしまいます。美容師さんによって語り口は全然違って、「生え方の流れを読みながら、ここの部分が上向きに生えて膨らみがちなのをカバーするためにここをあーしてこーするのです(うろおぼえ)」とかとか。
聞きながら、「このひとより僕の方が芝居はできるけど、髪を切ることにかけては僕はこの人の足元にも及ばないなあ」などと、餅は餅屋って素敵な世の中だ、なんて感動するのです。
「これから、短くした内側に合わせて外側を少し削ってくね」
僕はもう、言うなればまな板の上の鯉。
「あなたがそうするべきだと言うのならばどんなようにでもしてください。」という心持ち。
「外側を少し削ったので、動きが出やすいように内側を調整するよ?」
いくらでもどうか、あなたの気の済むままに、
僕を心ゆくまま調整してください。
「・・・じゃ、全体、完成してくために、最後ちょっと刈り込むね?」
いちいち聞くだなんて水臭い。
僕はあなたと言う餅屋のつく餅。
つくなり刈るなり噛むなり、どうとでもして。
「うーん、俺的には、ここ、もう少しやりたいんだ・・・いい?」
・・・ぃぃょ。いいです。お願い。
小一時間ほどがすぎたでしょうか。散髪は終わりました。
「頭、触ってごらん。」
僕の周りは言うなれば黒き海。
切られた僕の天然パーマの髪の毛たちが、床に散らばっていました。
自分の頭に触れてみました。
わ・・・すごい。襟足が刈り上がっていることなんて、いつぶりだろう。
あの、これって・・・
「ショートだよ。気に入った?」
そっかあ、ショートかあ。うふふふ
・・・って、え!?ショート!?
え!?あれ!?
す、すごい、短い!!!!!!
やっちまいました。
どうしてこうなったんだろう。
切ってもらいすぎた・・・!!
そんなこんな、僕はいま、実はそこそことっても焦っています。
わあ・・・いま、こんなに短くてよかったのだろうか。
怒られる予感に、とてもとても恐怖しています。
以上。どうしようもなくどうでもいいブログを書いてみました。


