『末原拓馬独り芝居』を終えて、昨晩東京に帰って参りました。

春頃に福岡在住の教職員の方から「高校の授業の教材として『キャガプシー』を使って良いか」という問い合わせがあり、僕は快諾しました。今回はその方達が中心となって僕の公演を企画してくれました。福岡滞在中には高校での演劇WS授業もすることになっていてとても楽しみでした。

(授業でおぼんろ公演を観ているガタイのいい坊主たちの図。台本を読んだり、実際にシーンを創ってみたりしたそうです。)


ちなみに、この教職員の方は僕が運営するオンラインサロンMonogatalinaの住人の方。物語や、「物語は世界を変える」というメッセージをたくさんの方に伝えるため、住人は僕の物語の使用や、僕に関する公演・講演の開催の権利を持ってもらっています。僕は可能な限り、住人のプロジェクトに協力・参加します。

本番までに、毎日新聞に載せていただいたり、ラジオで宣伝してもらえたり、地元の熱量を感じて強くとても嬉しかったです。独り芝居を始めた頃に願ったのは、様々な場所に物語を運ぶ人間になること。当時のことを思えば、それなりに夢見がちなほどに幸福です。

高校での授業は美しいものでした。山の上の高校。たくさんの生徒たちと出会うことができてとても嬉しかった。該当するクラスはひとクラスだったのだけれど、他のクラスや先生方も見学に来てくださり、結果、100人ほどに向けて格技棟でワークショップ授業でした。

みんなで輪になって儀式ごっこをしたり、喋る人形相手の芝居を創ってもらったり。プロの俳優になるためのワークショップではないので、人間が生きていくための魔法、誰にでも手に入れられる世界を輝かす魔法を伝えたかった。

想像力を使えば、人間は全員がそれぞれの宝物みたいな感性を持っているんだ、ということに気付いてもらう授業。時に大笑いしながら、時に真剣に向き合いながら、あっという間に授業時間終了。もっとやっていたかったなあ。
「拓馬は現場の人だよ」と言われたことがあるが。どうやら、そうみたいだ。舞台人なのだから当たり前でもあるけれど、生身のコミュニケーションによって、世界を変えていく。深くて濃密な時間をなるべく多く繰り返し、そして、その時間が永遠に続くように画策したい。

素晴らしい出会いだった。どうか、この縁が長く永く続いていきますように。