10年越しの恩返しを試みることにしました。
阿久澤菜々という女優がいます。

なんと、おぼんろの旗揚げメンバーで、初期の公演ではずっと主演をつとめてくれていました。

高橋倫平が初めて客演として参加してくれた第4回本公演『鬼桃伝』では倫平扮する忠犬ミニチュアダックスフンドのズタボロの相手役の桃太郎を演じてました。女だてらに女性ファンが多いひとでした。
その後、高橋倫平が脚本演出をした『聞こえるのは、あの歌だけ』では、高橋倫平はもちろん、藤井としもりとも共演してますね。
さひがしジュンペイが初めて客演してくれた第5回本公演『海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ』では、老人ホームで自らが乙姫だと思い込んでいる老婆役を務め、同じ老人ホームに滞在している老人(さひがしジュンペイ)を「太郎さん」と呼び殺害しようとする主人公を演じてくれました。
はっきり言っておぼんろ黎明期は僕の才能も開花し切っておらず、彼女のカリスマ性に頼ってました。てか、このブログ書きながら懐かしい気持ちになっています。学生時代、、、懐かしい

長らく別々の道で活動していまして、彼女は彼女で映像方面だとか、さまざまな舞台など出演しながらがんばっているのを知っておりました。

で、この間連絡がありました。


「独り芝居をやりたいから相談に乗って欲しい。右も左もわからないから。」



じゃあなんでやるんだよ。すごい度胸だなと思いつつ、彼女には数々の恩がある。今の自分、おぼんろがあるのが彼女のおかげなことは間違いない。そう考えて、引き受けることにしました。脚本と演出の相談に乗ることにしました。

駒込にある、暗くて狭い、ラグロットという劇場でやります。ここも、20代前半の頃に仲間界隈がなにやら怪しい演劇活動を繰り広げていた場所で、まさか今ごろまた関わることになろうとは思っていませんでした。でも、この劇場、どうやら近々その歴史に幕をおろすとか。なんか胸が少しだけジンジンします。

『ララバイ』

11月16〜18日

もしよろしければ遊びに来てくださいませ。