たいふういっか。
じゅーがつついたち、という、これ以上ないくらいに秋めいた日なのに、かんかん照りに晴れていて夏めいてるあたり、魅力的なひねくれ具合。
おいおいー!とツッコミ気味におもいつつも、
でかした!て思わなくもない。
なんにせよ尊い、今日の1日。
あ。
髪を切った。
サムソンとデリラの逸話が好きな身としては散髪しようという毎回に葛藤が指し挟まるけれど、失恋女子よろしくときたまばっさりと切りたくもなる。頓着があるかといえば、ない。
切られた髪の毛については考える。考えていたい。なるべくなるべく、考えていたい。
1時46分。深夜。たいした意味もなく、道ばたのベンチ。
明日が来る。その代わりに、今日が去る。悲しい。理不尽なシステムに怒りを抱くけど、怒りは嫌いなので、ヘラヘラする。
切られた髪の毛は今頃ビニール袋に詰められて美容室の一階のゴミ捨て場。明日には煙になって空に昇るだろう。登って雲になって地球に雨降らすだろう。時に人を濡らし、時に野菜を育み、野菜は人間に喰われ、喰った人間はなにかの言葉を発するだろう。どんな言葉を?
楽しみだ。
恐れ震えつつも、楽しみだ。