自分が、一本のニンジンだったとして。
たかだかニンジンの分際だろうと、厳かな夢を見ていたい。
この世に存在したからにはと、密やかにふてぶてしくもただ願う。
特に僕には何もくれなくていいからと、ただ願う。
世界を、ちょっと変えたい。
ニンジン自体は無名で、誰にもバレない所業でも構わない。
でも、誰かが笑うと本当に嬉しいんだ。
僕は僕がこっそり笑うために、誰かを笑かしていたい。
そういうタイプなんだから仕方がなかろう。
たかだかニンジン風情が、自分に何ができるかを真面目に考える。
どう切り分けられ、どう調理され、
自分はどんな味のいかなる見た目のものになるべきか
誰に、いつ、どこで食べられるか。
ほのかな焦りはつきまとう。
もどかしさに絡め取られて嘔吐しそうにもなる。
ニンジンは大したサイズじゃないから。
そしてニンジンには賞味期限があって、いつかきっと腐るから。
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艶漢が終わり、
キャガプシー稽古が本格的に始まり、
Monogatalinaを開設し、
先月末から東京と岡山を往復して『髑髏城の七人』の稽古をやって、
夏の「こども祭り」の打ち合わせをして、
翌日から二日間、東京で心友の三上俊のライブにゲスト出演して、
その翌日には70人ものキャストを集めての『野良の方舟』プロジェクトを開始し、
そしてキャガプシー、キャガプシー、キャガプシー、
からの岡山、からのキャガプシー。
という、矮小な自分の容量なんてとうに越えてる煌びやかな日々。
器用な訳でも、体力があるわけでもないというのに、
これが正しいと信じてニンジンは歌って踊って物語をする。
そんなような毎日です。
なんでニンジンに例えたか?
知らない、そんなの。
笑わせなくてもいいから、笑われていていいから、
笑っていてほしい。
そんなこと思う毎日です。