艶漢、ついに、初日。1ヶ月かけて創り上げて、今日から5日間だけ日の目をみる。儚さこそが舞台である。

とは言え、まだ完成はしていない。今日も今日とて、場当たりである。その後には、ゲネプロ、そんで、初日。
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「場当たり的な」てのはネガティヴ表現として使われるけど、そうではないよくれぐれも。場当たり的な公演にならないように、場当たりをするのです念入りに。
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舞台袖はワクワクするよ。

楽屋は、現実世界。明るい部屋の中でもメイクを直したり、台本を確認したり、給水をしたり。共演者と言葉をかわすこともある。

舞台袖は、暗がりで着替えたり道具を持ち替えたり、ドライにクールにやるべき作業はもちろん決まっているけれど、チラリ舞台の中を覗けば光が当たってて、そこは物語世界。

扉を開けたりするわけでもなく、一歩進むか退くかで世界が違う。なんか、狭間。あっちとこっちが、マーブルマーブルしてる。じゃあそこにいる自分は誰?という感じが、心地よい。

物語が少しずつ漏れている舞台袖。そこから楽屋まで物語が溢れて漏れ出すこともよくある。それもまた、心地よい。