昨晩、東京ハートブレイカーズ「サブマリン」が終幕しました。
お楽しみ頂けましたでしょうか。全ステージソールドアウトと言う極めて爽快な毎日でした。
少年犯罪における問題を描いた作品。行き場のない感情がたくさんたくさん描かれて、それらがあまりに切実で痛々しくて、どうしようもない。これは、現実社会でも、答えのでないことで。そこに、作品で取り組んでいくというのはとても難しいことでもあり、気が引き締まることでもありました。
難しい問題でも、僕らは僕らなりの答えやスタンスを持った上で作品に取り組まねば成らぬわけで。
これに関しては、主宰の首藤さんと過ごすことで僕の中では方向性がどんどん明確になりました。首藤さんは陣内という、行動は滅茶苦茶ではあるけれど、とにかく熱くて真っ直ぐな性格の家裁の調査官を演じていたんですが、これが、ほとんど本人と同じで(ちなみに岡田達也さん演じる相手役の武藤との相思相愛な関係も日常生活とほぼ同じでした)。
先日のブログに載せた詩は、この劇中でピアノ弾き語りをするために書き下ろしたものなんですが、あれが、僕がこの作品に参加する上で胸に抱いていた願いでした。
すごく素敵なチームでした。
人生における登場人物が増えることはなによりも嬉しくて、はしゃぎ続けてしまった時間だった。一ヶ月前は会ったこともなかったひとたちを、いまでは掛け替えの無い人として思ってる。人間の脳に情報の許容量みたいなものがあるのだと鑑みれば、本来、現場から現場を渡り歩く職業の我々は、一つのことが終わったらさっぱり忘れて切り替えて、と言うのもある意味では生き抜くための術なのだろうけれど、出会ったからには、出会う前の自分とは違うものであろうと積極的に居直るつもりです。
楽屋待機の間に長い時間を共に過ごしたフレンチブルドックのルル(首絞めてるわけじゃないですからね!)。