「あの頃の俺が一番輝いていたぜ」的なことを、
未だこれまで
ただの一度も考えた事が無いのは、
これは、
どこか、
幸福なのではないかと解釈しています。

常に焦って入るけれど、
別に文句は無い

イライラするとしたら、
自分が手を抜いたりしたとき

てな感じ。

ドラマの撮影が、たのしい。
新たに勉強せねばならない事が多くて、
戸惑う事もあるけれど。

『ハンサム落語』が、たのしい。
むしろ仲間内からは、
「イケメン業界」
なんて鼻で笑われたりもしながら、
それでも、
そこにいる仲間達の、
並外れたプロ意識を知っているから、
実を言えば、
そこにいることに、
それなりに上等な誇りを抱いてる。
もちろん、
元来そこまでキラキラした人間ではないもので、
戸惑ってみたりもするのだけれど。

『鬼のぬけがら』の稽古が、
いよいよ佳境で、
物語りにとって自分がどのような、
自分の捧げ方をしなければならないのかもわかってきて、
戸惑いながらも、
意識を乗っ取られるような感覚に陥る。
我ながら集中力が凄くて、
普段はできないようなことが、できてしまう。

そして、おぼんろ。
第12回本公演に向けて走り出した。
変わらねばならないことが
そのためにしなければならないことが、
怖くて、
わからなくて、
気が狂いそうに戸惑う。
だけど、
走ってる。

前よりも、
よほどに迷子なのが面白い。
迷子な自分をどうにかしたくて、
走って来たはずなのに。

迷って、迷って、

別に、出口が無くてもいいとおもってる節もある。