主演を務めさせていただきます。

昨年出演した舞台
極上文学『Kの昇天~或いはKの溺死~』
そこでお世話になった演出家キムラ真さんに呼んでいただき、
タッグを組んで臨んでいます。

来年の事を言うと鬼が笑うと言いますが、
来年の稽古をしている、その演目が、
『鬼のぬけがら』
と言います。

昔々ある所で、ある少年が、ある物語に出会った。

人里離れたアラハマに住む青年は、「働かなくても贅沢をして暮らせるだけの銭や物が欲しい」と思っていた。仕事を放り出し、山へ逃げ込んだ青年は、ある晩、異様な光景を目撃する。杉の大木にしがみついた青鬼の背中が割れ、脱皮を始め、見る見るうちに赤鬼になったのだ。

青年はその抜け殻を盗んで着込み、村で悪事を重ねる様になる。

ところが、いざ抜け殻を脱ごうとすると、どうしようにも脱げなくなり…。 

甘えたくて甘えたんじゃない。好きでここに居る訳じゃない。俺だって、わたしだって・・・。
誰だって楽がいい。でも9があるから10になる。
いつの間にか着てしまったこの鬼がらは、どうしたら脱げるんだろう?
いつまで悲しいの?いつまでも可哀想なの?どうしたらそうじゃなくなるの?

これは、いつの間にか着せられたレッテルを脱ぎ捨てる、そんな物語。


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たったひとつの舞台作品に出会った事で、
世界のある事象の見え方がまったく変わってしまったとしたら?

それは、必ずしも楽しい出来事とは限らなくて、
「抱いていたかったよ、幻想を!」
みたいなこともある。

現実を突きつけるって、
かわいいロボットの内側が歯車だらけであることをバラすような、
やっかいな痛みを伴うようにも思うのです。

ナイスコンプレックスは、
現実に起きた犯罪や、事件や社会現象を扱って、
エンターテインメント作品として問題提起をする、

そんな手法の団体。
社会派劇団として有名なのです。

主宰と話しているとすごくわかる。
見た目はプロレスラーか「組員の方」めいているけれど、
ものすごく朴訥で、まっすぐで、正義漢。
けっこう弱々しくて、だけど揺るぎない強さがある。
そんな感じ。

問題提起をしてやるぜ!!

て、僕らがやるのはそこじゃないと思っています。

僕らが思う限りのフィルターで問題に気付いて、
そこから、

「じゃあどうしようか」

カンパニーなりの哲学と言うか、
我々の答えと言うか
願いと言うか、

おこがましいにしても、
覚悟を提出しなくちゃならない。

そう思うのです。
作品がどうであろうと、
世界は続いて行くし、
その中で、僕らは死ぬまで生きていくのだから。

稽古場では身体性を共有するためのワークショップをやらせていただいたり、
いろいろ、とっても楽しい。
なにより、ナイスコンプレックスと言う団体の、
団体力の高さが、うらやましくもあるけれど、
四の五の言わずに嬉しい。

ナイスコンプレックスN22 

『鬼のぬけがら』
 
【日程】2015年1月21日(水)~26日(月) 
【会場】 >>下北沢OFF・OFFシアター 
【チケット】 2014年11月30日(日)12:00 一般発売 
【作・演出】キムラ真(ナイスコンプレックス)
 

心して務めます。
実は自身初、
学生時代に憧れた下北沢での公演になります。

客席数少なくて、
チケット発売からまだ少しですが、
早くも売り切れ回のことを心配し始めています。

ご予約はお早めに。

誠心誠意、
作品をご用意させていただくこと、
ここに誓います。


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僕が直接管理しています。

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