『リボンの騎士』の稽古に明け暮れる日々。なんてったって往復3時間超、稽古10時間なものだから、みっちりである。合間に他の仕事をあれこれやったりするのだけれど、とにかく忙しい。

特別ゲスト枠、みたいな出番だもので、出演時間は正直、短いです(だからこのスケジュールの中、参加させてもらえた)。もちろん、だからこその難しさもあるし、剣を振ったり、いろいろ、闘ってます。

「どうしてこのスケジュールの中、仕事なんか受けたんだ!


と、申し訳なくもしわ寄せをいかせてしまってるみなさんはココゾと顔をしかめるわけで、我ながら、常に「誰かに怒られる!」と言う予感にビクビクしているのだけれど、

この現場に入ってよかったと真に思っている。てのは、

そこにあるプロフェッショナリズムに触れられていることかな、と思うわけで。

作品が、普通に面白い。すごく、とっても。

脚本は横内さん。エンターテイメントの脚本家としては確実に日本トップの方である。ものすごく勉強になる。本当にもう、ものすごく。「ちっきしょー」と「ほへー」がひっきりなしにマーブルしてる。

演出の宇治川さん。ここも、有名。俳優として、演出を受けられる喜び。そして、オタマジャックスをやった後で演出欲が高まってるってのもあるのだけれど、演出家として学ぶところも多い。

歌唱指導の方がいて、振付さんがいて、本業の歌手、一流のダンサーたちと絡んでいるのも、1人の表現者として得るところが多い。

そして共演者。

「いるんだなあ、うまいひと」

だ。素晴らしい出会いをしてる。本当に。

むちゃくちゃなスケジュールで捻り入った現場が、図らずも自分の人生の転機になっている。