スムーズに五月病を発症できるようにと、いま必死になっている。不覚にも日が沈むオレンジさと月が上るオレンジさを毎日欠かさずに確認してしまっている今日この頃で、今朝に至っては黎明の陽が昇るオレンジさまでも目撃している次第。世界はどうしてこうもオレンジ色なのだろう。みかん。おれんじ。おれんじ色だから、みかんのことをオレンジと呼んだのだろうか。みかん色のことを、オレンジというのだろうか。などとどうでもいいことを考えてみて、ギリシャ神話に「黄金のリンゴ」って出て来るけれど、あれは、きっとオレンジのことを言っているのだろうといつだか偉い人が熱弁をしていたけれど、どうしてそんなにややこしいことを?とも思わなくもない。だったら、リンゴなんて俺に言わせれば「赤い野球ボール」でじゅうぶんだ!って、なにがじゅうぶんなのかぜんっぜんよくわからないままに、夜はあまりに美しい。つい先ほど、缶詰から抜け出してブランコに乗りながら月に手を伸ばした。缶詰の中身はいよいよ足もしみてきているけれど、巨神兵よろしく身崩れしそうなあやうさがある。ブランコからじゃ届かなかったから、滑り台の上にのぼって手を伸ばしてみたけれど、やっぱり届かなかった。街の明るさが憎いものだから、世界が停電になればいい!とおもった。執筆に悩んで苦しんでいる事実はかっこいいけれどすんなり認めて差し上げますけれど、この脳みその中にやっぱりキラリと光るものは確かに存在していて、なのにそれが見え隠れして困るのは、ひとえにいろんな灯りがあちことにあるからだ。だったら真っ暗にしてやる。僕が今見たい光は、ひとつだけだ。

パダラマジュグラマ。

わざと覚えにくいタイトルにした。
検索してもひとつもひっかからない。
まだ、世界でおぼんろしか知らない言葉。
意味を知っている人間に関しては、10人もいない。

これが、7月の21日にはみんなの合言葉になる。
僕らはきっと、
誇りを持ってこの言葉を口にするようになるだろう。

先に言っておくけれど、ねつ造です。
関係ない。

虚構が現実に作用する、
それだけを目指して、こんなことやり続けております。

姉の中学校の卒業式で、
校長の演説の時に爆笑が起こったことがある。

「きみたちは、まだまだみかんせいじんです」

と言ったからだ。
ミカン星人。

未完成人も、ミカン星人も、どっちでもいい。
言葉なんて曖昧だ。

言った瞬間に、聞き損じた瞬間にそれが本当になる。


それが、なんとも小気味いい。

黄金のリンゴの惑星を、
僕は夜空に探す。

物語りを紡ぐと言うのは、
そういう作業だ。




もう、書く文章書く文章、アンダーグラウンドの国の人の言葉になっております。執筆中につき、ごめんなさい。いつものように、絵文字満載のきゃぴきゃぴアイドルめいたパチパチキャンディーのような文章は、執筆終了時に再会いたします!