仕事の能率を上げるために15分仮眠を取るつもりが、
目を開けたら150分の時が過ぎていた、

と言う大事件が、
つい今しがた自らの身に起きてたわけで、
こうしてブログにでも書いて報告し、

「おもしろー!(*^_^*)」
とみなさんに承認していただかないことには、
自己嫌悪に膝が震えてもう、立ってられない。。。

今朝はあたたかくて。

歩いていたら、
「なんだっけこの感じ。あ、・・・春だ!」
てくらいに、あたたかくて、

昨日の夜中にはまだまだ「めぞぴあの」ニュアンスでしか咲いてなかった、
麗しき梅の花たちが、
今朝は、
まるでサビのさなかでシャウトするように、
「ふぉるてっししも」なほど豪奢に咲きこぼれていた。

あたたかさに、思わず目が醒めたのだと思った。

もう150分ほど眠るつもりが、
目覚めてみたらまだ15分しか経っていなかった、
的な、今夜の僕と真逆のスタンスである。

梅め。
うめめ。
うめめめめ。

昼間にそんな「うめめめめ」を発見した不肖僕は、

第十一回本公演をなんとか成功させるべく、
「聖なる安請け合い」をし続けた罰として、

なんだか同時進行の稽古と主宰業と執筆とが絡みつく、
なんとも煩雑な毎日を過ごしている。
頭の中でずーと線香花火がパチパチしている感じである。

とっても美しいのだけれど、
その張り巡らされた蜘蛛の巣のような光は愛しくも華奢で、
だけれど、確かに光で、
中心にあるBB弾よろしく小さなオレンジめいた光の玉は、
触ったらたぶん、超熱い。

そんな、
脳内で息づく
「いつ消えるかわからない」親愛なるパチパチに
耳を澄ましながら、
粛々と、毎日をデッサンしていく。

そう、そんな、不肖、僕は、

朝までに仕事を終わらせて、
明け方に「うめめめめ」の花を見に散歩しにいこう

と思っていたのに。

そのための気合入れでもあった15分の仮眠が、
150分に化けて、ああ、135分の穴を埋めるのに、必死。

「うめめめめ」を見に行きたい。

さて。

「一年間眠っていた花が目を醒ました」

というのはどこまでも神聖で、
ようやく土から這い出た蝉の儚い一週間を賛美するように、
僕は「うめめめめ」の美しさを愛したい。

花が咲いている間は、
それはそれで、
彼らは新しい「夢」の中に潜り込んだとも言える。

そのねむりが冷めてしまうよりも前に、

パチパチの音が「こーだ」に行き着く前に、

どれだけの者の前で
どれだけ誇り高く、咲き乱れることができるか

それだけが、すべて。

だから彼らは、人通りの少ない夜中でさえも、
猫一匹通りすがらない明け方でさえも、

きっと手を抜かずに咲き誇る。
その姿はきっと、目を見張るほどに美しい。

なぜなら、

パチパチと蜘蛛の巣のような光を放つ、
小さく熱いオレンジめいた光の玉、

その落下が、
あまりに突然に訪れることを、
彼らは知っている。