おはおー

ジミーは何十日も毒にうなされながら体の中を廻るその毒のことを想っていたって

オーストラリアで五億円の馬が毒蜘蛛に噛まれて死んじゃったんだってね。かわいそうに。なんで噛んだかな、蜘蛛。同じ「馬」系の拓馬としては、もちろん、馬にも同情するよー、でも、たぶん飼い主が「ぎゃーーーー!」ってなったのは想像にかたくはなくって、世間は「ざまーみろ」半分「お悔やみ申し上げます」半分で、このニュースが楽しくって仕方がないのは事実で、でも、もし自分が馬を育てる係だとしたら、五億円、てのは、あんま関係なくって悲しいかなって思って、本日地球の片すみで毒蜘蛛に噛まれて死んじゃった、三文の値打ちもないような、どこの馬の骨かもわからないすべての馬たちのことを逆に考えた。しくしく考えた。しくしく合掌しながら考えた。生まれて初めて考えた。

五億円の馬は、あだ名が「ゴオクエン」。足が速いからお金を稼げるから大事にされてるに過ぎないんだどうせ誰も僕の名前を呼んでくれない本当はジミーって名前があるのにゴオクエンなんて名前じゃないのに「ブラックキャビアの半弟」なんて名前じゃないのに。

君が、姿が醜くとも値段が安くとも足が遅くとも病気がちでワガママでも愛されてるってこと証明してあげるよだからもう泣かないで僕は君を大好きだよ、つって、毒蜘蛛、馬を噛んだのかもね。

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昨日はトークショーいって超楽しかったのだけれど、写真がいま手元にないのだけれど、一つ言えるのは、かねては他団体嫌いだった拓馬だけれど、なんだか最近は同世代のライバルがいるのは嬉しいし、本当にやりたいのは、地球人をさんざんハッピーにすることなんだなと妙に胸張ってしっくり自覚してる今日この頃は、みんなで結託すればするほど最強じゃんかって思ってる。潰しあいも必要ないし、負けたくないなら、自分がもっとすごくなればいいし。だから、主宰軍団で顔つき合わせても、お腹見せて笑う。腹の内なんかさぐったってケータリングのキットカットしか入ってないよ拓馬の場合。黄金のコメディフェスティバル。日本中に誇れるイベントにしたい。じゃなきゃ、単体で公演したほうがいくらも得だもの、やるからには元取らせてもらおうぜ。なーんてしゃべり倒した、さくら水産の夜。
 
で、昨日はそのあと、さひがしジュンペイとデート。新宿南口の道端にペタン凍えて腰かけて、チューハイと肉まん(たくまは、ごまあんまん)で乾杯しながら、えんえん、無限の話し合い。いつだって強気だよ、俺たちは。不可能はないって微塵も疑わないし、実際、ふたり出会ったころには「ありえない」って言われてたようなこと、順番に現実化してきたからね。2014年もよろしくだ。

魔法使いが現れて、なんでも願い事叶えてくれるなら、「コクーンでやらして」なんて言わないよ、仲間がみんな一緒にやれるのがいい。そうしたら、コクーンなんて俺ら自力で行ける。


俺は、
何に魅入られたんだろう。
どんな蜘蛛に噛まれたんだろう。

止まる気がしない。