末原拓馬の瞬く間-HI3E3857.jpg


しろい。しらけてる。


シラーッ


ドイツの詩人になりたきゃ

ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー


気が付いたけど、


地面のみならず、

空の白さも、特筆すべきだと、おもうのです。



東京からメラニン色素が脱出した日

色彩たちの休日。


僕はと言えば、


真っ白に埋まったビルに

真っ白に埋まった車に

真っ白に埋まった片足立ちの恋人たちに

真っ白に埋まったゆがんだ空き缶に

真っ白に埋まったマンホール(地中の世界への入り口)に

真っ白に埋まった小学五年生の思い出に

真っ白に埋まった「めんどくせー」に

真っ白に埋まった愛の告白に

真っ白に埋まったペ・ヨン・ジュンのマフラーに

真っ白に埋まった太平洋戦争の未だ言えぬ傷跡(縁側で語られている)に

真っ白に埋まった軒下の後悔(ウサギに恋した商店街の犬による)に

真っ白に埋まったメール画面に

真っ白に埋まった236円に


砂糖を焦がしたソースをカラメルカラメル

たらしてあげたい




本日は粉砂糖の逆襲

「いいだせず ショコラの生地に 雪降らす たまにはわたしに メインをはらせて」


天の神様がいったのは


「俺が許す、お前ら、積もっちまえ!」


もしくは


「あ、やべ、これどうやって止めるんだっけ?わ、ちょっ・・・!天使ーーーー!!」


か。


雲の上の物干しでたたかれた布団から

羽根が舞っているともいうし



どこぞでは

「天使のフケ」という伝承もあるらしい。


「2月29日が大雪」は四年に一度の可能性なのだ。


へたすると、

一生ないかもなのだ。


むりやり、

大袈裟に感動するのだ。


でも、

めぐみさんとの打ち合わせは見送ったのだ。
末原拓馬の瞬く間-HI3E3858.jpg