定期券を拾った。
どうしたものかとおもったけれど、失礼ながら中をみたら、いろいろなアミューズメントパークでのチケット半券やら、何かしら思い出のものめいたものが入っていたので、どうにかこうにか、本人の手元に反してやりたいと思った。きのう、大雨の中でのことである。
びしょびしょになりながら、人身事故のおくれでさんざんな目に遭った後の深夜一時半ころに帰宅間近でのこと、仕方がないから、そこから15分自転車に乗って、交番まできた。過度の疲労が、妙な行動力につながることは、案外ままある。
だがしかし、パトロール中だとかで、“殻オブもぬけ”的な交番。これが、殺人鬼に襲われて逃げ込んできたというシチュエーションだったとしたらどうするんだ、いろよ、オマワリ、オマワリ先輩よ、せめて、ひとりはいろ。
なんてことをやんわり考えながらの帰宅。
朝起きて、もう一回、はばかりながらも定期入れの中身を拝見すると、名刺が入っていたわけで、他に手段がないから会社に電話を入れる。ご本人は本日お休みとのことで、とりあえず、最寄りの駅に預けておきます、と報告。早めに、とりあえず御安心くださいという旨をお伝えください、と、伝えて電話を置いた。
時間がない、時間がない、
と言いながらする行動ではないとは思いながら、でもやっぱり、ひとの思い出というのは宇宙より重い。宇宙に質量があるのかは定かじゃないけれど。財布を落とす腕にかけては他に追随を許さない身だから、そのあたりシンパシーは、ミラクル持っている。
そして、こんな記事を書いている暇がないくらいに仕事は立て込んでいるのだけれど、
最近どうも、ミニマムながら健忘症気味で、起きたことを覚えていられない。
忘れてしまうのはもったいないな、という気がしたので、本当にとことんまでどうしようもなくつれづれなるままなれど、ここに、メモ書き程度に書いておきます。
どうしてこれが忘れたくない記憶なのかというと、さっき落とし主さんからお礼の電話がかかってきて、シンプルにすこし元気になれたから。
いいことをすると、
いい気持ちになる。
いつだか習ったはずなのに、大きくなるうちになんとなく落としてしまったそういうシステムを、なんだかまた見つけた思いなのでした。他人の落し物を届けて自分の落し物を見つけた。
今日も一日がんばります。
一秒、一秒。
ひしひしと。
とどのつまり、みんなを好きだ。
そこで、いくらでも力が湧く。