ゆるして。




さむい。





「体育、ドッヂボールだったらいやだなあ」


てくらい、さむいよ。



アメリカ文学。

ローラ・インガルスワイルダーの『大草原の小さな家』の中で、


“家の外にでて材料をかきまぜてると、

いつの間にかアイスクリームになってる!”


ていう、

アフリカでバターになっちまったアイツもおどろきだぜ!的な料理シーンがあるのだけれど、

(すまぬ、さむさで文章が錯乱してる・・・)


ちょっと、おいおい、もしかして、できるんじゃないか??


きょう、屋外でアイス大作戦、できるんじゃないのか!???


てくらいに、さむい。


試す勇気もないくらいに、さむい。



「“さむい”、と“むさい”、は似て非なるもの、てか真逆だなあ。」

とか、現実逃避しちゃうほどだよ、まったくもう。


もちろん、もっと本域で雪女に恋された土地があるのは知っている。


俺の町では、水にぬらしたタオルは振っても特には固くならない。


が、しかし、


小学生、もしくは女子高生を見て、

ちょっと、おもう。


寒さは気からだ。病と並んで、二大、“キカラ”だ。


半袖短パン!ミニスカート!



なんか、人間に限界てないんじゃないか、とおもう。


キカラって偉大だ。


キカラをください!

ほんの少しで構いません!

ホッカイロ?なんですか、これ、こんなのいいません、

なるべく、キカラをください、カケラでいいからキカラをください!!


だ。


雪?


へっ!しゃらくせぇええ!!

面洗ってでなおしやがれ!

お?いやだ?んだと・・・

わかった、じゃあ、おれが面洗ってやるよ!屋外でな!どうだ!

・・・う、うわああ、顔がアイスになっちゃったーー!!


みたいな。

そうこうしてるうちにたぶん、汗の一滴くらい、かいてるんじゃないか。


ムバラク大統領とか、たぶんいま半袖短パンいけちゃうよね、なんておもう。


たった45分授業だったあの頃、


ドッジボールだなんてイヤだった。

教師のセンスを全面的にうたがったもんだ。

なんだけど、


最後のほうでは間違いなく、たのしかったもんなあ、

すこぶるはしゃげた、ドッヂボール。


ボールがあっちチームとこっちチームを行き来するから、

“どっちボール”。



ではないんだと知ったのは、あぁ、かなり、後だったなぁ。